女の恋愛はイージーモードなんだから、もっと男を口説けばいいのに

という考えを持っている。戦略を立てるのが好きだし得意な方だが、それとは関係なく「女」というだけで私は恋愛経験を積んできていると思う。

Q.なぜ口説かない?

見た目とか、年齢とか関係ない。個人的な観測範囲だが、ほぼすべての男性は女性からのアプローチを渇望している。だって渇望しすぎて、ファンタジーの世界に溢れかえっているじゃん。恋愛モノか怪しいが、のあ先輩とか。懐かしの涼宮ハルヒもその一種だよね。ごく一部の超モテ男性以外にとっては、積極的な女性=UMAくらいの認識。こんなブルーオーシャンに突っ込まなくてどうする。なぜ行かない。

A.怖いから

そう。怖い。女性は生まれてこのかた大概が「口説かれる性」だ。世間が紡ぐマニュアルにはこう書かれている。「口説かれるために可愛くなって、口説かれるために賢くななれ。周りから幸せと思われる、魅力的な男性からプロポーズされろ」と。このマニュアルに忠実だった人ほど、そこから逸脱することが怖いのでは。マニュアルに載っていない行為で自爆しても、誰も助けてくれないから。マニュアルに則って生きた結果の失敗は、女子会で擁護されるのに。


それでも男性を口説くことで得られるもの

  • 恋愛ゲームにおける男性側の視点

    • 口説く側って、めっっっっっちゃ疲れる。気を遣うし、デート場所考えなきゃいけないし、対等じゃないし。でもこれが男性側として恋愛をプレイした時のデフォルトというか、男性ってこれよりもHARDモードで戦ってるんだな…と実感できる。

  • 積極性

    • 受け身だと何一つ進行しないですからね。嫌でも積極性が身につきます。そのうち何も考えなくてもデートに誘えるようになる。断られたら次にいけ。人間は慣れる生き物。

  • 適正な自己評価

    • これはマッチングアプリで顕著ですが、格上の男に自爆していっている女は自分からちゃんと口説く経験をした方が良い。自分が口説いて付き合えて結婚できる男のランクが、自分の市場価値だから。誘われ待ちで短期的な付き合いばかりしてると自己評価が上振れし続けていくと思う。

  • 場数

    • モテない女ほど自分から口説かないといけない。場数を踏んでおかないと、好きな人に会った時にキモ女ムーブかまして自爆する。かといってどうでもいい男性とただ数を稼ぐのは回り道。その場その場は全力でホストすることで意味のある場となる。

  • 自信

    • 勉強って無駄になることは無いじゃないですか。実を結ばなかったとしても、努力できた自分を褒めてあげられる。努力の積み重ねが健全な自信につながる。あと、不誠実な態度を取られたら次に行けばいいというプランBも獲得できるので、自分から口説くけど下手に出ないというパワーバランスで恋愛を進められるようになります。

  • ヤリモクからの防衛術

    • 受け身な女=流されやすい女=ヤリモクの餌食である。ただし、肉食すぎてワンナイトを繰り返すようだと周りからの見られ方は同じになるので、肉食だけど身体は許さない意思とバランスが大事。

  • 会話のタネ

    • ホストとしてデートを楽しんでもらうためには、相手の話を聞いて深掘りすることが必須。結果的に色んな人から色んな話が聞ける。実を結ばなくても聞いた話や体験は無駄にならない。

  • 女性であることへの感謝

    • これが一番大きい。女バフは絶大。私の拙いコミュニケーション能力と雑な口説きでも、女であるだけで男性はありがたがってくれる。なんて優しいんだろう。女に生まれてよかったと思える。

男性を口説くことで失うもの

  • 「口説きたい」側の男性

    • モテる女性を己の力で落としたいと思っている男性からは、私のような女は忌避されます。でもそれでいい。何故なら私は所謂女性的な型に収まることが出来ないから。向こうにとってもそれは時間の無駄になってしまうので、最初から避けてもらえるなら効率が良い。

  • プライド

    • 受け身でいれば「まだ私の魅力が見つかっていないだけ」って自分を守っていられる。当たって砕けた先に待っているのは、己の力不足という言い訳できない事実。これに耐えられなくて口説かない女性、多いと思う。

  • 女性社会でのヒエラルキー

    • 女社会では肉食女子のヒエラルキーって低いと思う。モテないことのシグナルというか。でもこんなんで見下されるコミュニティ、くだらないから距離取ったほうがいいとも思っている。

  • 時間

    • 誘われ待ちであれば誘われた中から選べばいいけど、誘う側になると断られるたび振り出しに戻るので時間を使う。だからこそ無駄にならないように努力するから、時間対効果は高いとも思う。

  • お金

    • こっちから誘っておいて奢られて良い訳が無いですから、せめて割り勘か、最初は奢ります。それでも大体の男性は途中から出してくれるようになる。男性って懐広いよな……。

  • 恋愛への憧れ

    • 恋愛を特別で神聖なものとして扱わなくなる。自分から始められるから、ある日突然運命的に、みたいなものではなくなるというか。憧れは理解から最も遠い感情らしいので、早めに捨てたほうが幸せだと思います。

  • 男性への期待

    • 「好きなら◯◯するだろう」「恋愛は男性がリードしてくれるものだろう」みたいな期待をしなくなる。何故ならアプローチしているのはこちらだから、ギブするのもリードするのも最初はこちらになるため。


どうだろうか。正直メリットだらけだと思う。
私が男性を口説くメリットとして大きなものを2つ挙げるなら「男性に感謝できるようになる」「テイカー気質の男を早々に見極められる」である。
男性の苦労と痩せ我慢を多少なりとも味わうことで、相手が男性のロールをこなしてくれることへの感謝が湧いてくる。そして最初からこちらが下手に出ることで、「弱者と分かるなり雑に扱う男」や「テイカーな男」を早めに排除できる。正直デメリットに勝るメリットしかないと考えているので、女性の皆様はぜひ、男性を口説いてほしい。
 口説き方は世の中に沢山転がっている。男性が女性を口説くときの手法から、セックスの誘いを引き算すればOK。「私は恋愛ゲームのレギュレーションを勉強してきています」というシグナルさえ出せていれば、相当な倫理違反をしない限り脈ありでもなしでも誠実に対応してもらえるはず。人は自分と同じ苦労をしている人に優しいです。

以上、私が恋愛が苦手ではない理由でした。女から逸脱した存在は、女と同じ戦略じゃ生き残れない。なら男側に寄ってみるのも一案かも。

ばいばい。


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