知らないことがあるのが欠点ではない方の性格、INTP
元彼から「知らないことばかり言ってきて、上から目線なんだよ」と言われたことがある。
余りのカルチャーショックに、普段は言語野から3重のフィルターを通して言語が出荷されるはずのINTJ(の私の口)から、産地直送の「え?」が漏れた。
INTxの私にとって、知らないことがあるのは「当たり前」である。全知なんてまだAIですら成し遂げていないのに。だからこそ人は、個人の時間だけでは得られない知見を他者と共有するのではあるまいか。空間と時間を超えた知識共有が、ホモ・サピエンスの生物的アドバンテージ第1位ではないのか?
どうやら、世界はそうではないらしい。知らない言葉を使う人間のことを「仲間ではない人」「違う社会階層の人」と見なし、あまつさえマウントと感じてしまう人がいるのか。
勿論、私の言い方の問題も大いにある。しかし、知らないことを共有し合えない関係って面白いのか?と感じてしまう私もいる。INTP寄りでもある私にとっては、私が知らないことを知っている=楽しい人、面白い人、尊敬できる人である。どんな分野でも良い。経済性が無くても良い。とにかく、私の知らないことを知っていて、説明してくれる人。別の元彼が得意分野を語る時の真剣な(私の方を見ているんだか見ていないんだか分からないくらい熱中した)顔が大好きだった。今でも、男性の「語る顔」が一番性的だと思う。そう思うと、サピオセクシュアルという診断結果にも頷ける。私は知性と合理性に興奮する。
一方で、知らないことがあることは欠点なのだろうか。そんなことはない。人は知らないことのほうが多いのだから。何も知らない赤ちゃんに欠点は無いし。
でも、「知ったほうが面白い」。iNTPには「知りすぎた」という感覚は無い。倫理観が欠如しているので、理不尽なこと、不合理なことを知っても「そうか」と一度は受け止められる(受け入れるかとなると話は変わるが)。感情移入して落ち込んだり、共に憤慨したりすることは無い。だからINTPは知識に対して非常に貪欲である。
そしてFe劣等により、「みんなだって知りたいだろう(なぜなら自分がそうだから)」という自分本意な心も持っている。だから、知識を披露するし、発信する。他のタイプからすると「知識の押し付け」「マウント」に捉えられるかもしれないが、違う。あなたからも欲しい。INTPにとっては知識のギブアンドテイクの、ギブを先にしているだけだ。そう思うとINTPっていじらしいやん……違う?
ここまで書いて、サマーウォーズのラブ・マシーンってきっとINTPなんだろうなって思った。ラブ・マシーンというか、侘助か。侘助がINTPで、ラブ・マシーンがENTP。侘助からはFe劣等をヒシヒシと感じる。ラブ・マシーンは既存の全てを壊そうとするSi劣等が強く出ているような。
ばいばい。