INTJ-a、ヒト社会で生きる
INTJは集団の中で力を持ってはいけないと考えている。理由は独りよがりでパワータイプだから。合理的だけど持続性がないんよ。周りがバテる。
なので、私の集団での基本戦略はいつも「疑似ENFJ」か「INTPピエロ」。
ENFJのガワをかぶる場合は、いつもは絶対にやらないお節介だったり、感情的なケアを振りまく。自らの中の照れや感情をTeさんに殺してもらえるTJ型は、相手の目をしっかり捉えて「頑張りすぎだよ」「あなたは本当に素敵な人だよ」って言えたりする。ふだん上辺の同調やお世辞を言わないのが上手く効いて、本心だと思ってもらえる。なおENFJモードは疲れるため、ひと月に延べ40時間くらいが限度。でもそれをやっておくと「周りの空気を良くしてくれますね」とか「チームが活性化されました」とかって上長に評価される。年々パフォーマンス力は上がる。いちど利他的な人間だと思ってもらえればあとはやりたい放題だ。
INTPピエロモードは簡単。昔からこのモードで生きてきた。現世のことは分かりませ〜ん、害は及ぼさないから漂っておくのを見過ごしてね〜という態度で過ごす。人の悪口を言わない代わりに空気も読めない、不器用な正直キャラになるのである。光のASDもしくは大仰型ASDモドキだと思ってほしい。
大学〜仕事の姿しか知らない人が見たら驚かれるだろうが、高校生までの私の基本姿勢はいつも「正直」「無防備」「楽観主義」だった。一方、INTJの原液はヒト社会にとっては意味不明である。何を言っているか分からないのに攻撃的という、Ni-Teの論理は周囲を疲れさせる。
ただ、このピエロモードも週に3日位しか発動させられない。感情表現を外付けしてENFJの振りをするのは自分の評価を上げるための行動で、Teさんも納得してくれるが、ピエロモードは人間社会(パワーゲーム)からの逃避行動である。続けると自分の中のTeを無視し続けることになり、感覚がおかしくなっていくのが自分でも分かる。やはり私はすっかりINTJになってしまったんだろう。
そして究極的に疲れると、顔も口も動かさずひたすらにやるべきことを爆速でこなすだけの、INTJの私が観測される。この時はいわゆる「殺意の目」をしているし、家に帰ってコンタクトを外す時に、朝には無かった眉間のシワに気付いたりする。自分がENTJになったのではと錯覚するほどの顔つきだ。
正直世間様に顔向けできる人格では無いのだが、これが私のデフォルト状態である。一番楽で、ありのままで、ストレスが無い状態。
ちなみに、3つのモード(うちひとつは素の形態)の違いは夜になるとよくわかる。ENFJに偽装した日の疲労度が1番高く、INTJで過ごした日は疲れないのでテンションが高く、逆に夜更かししたりする。
以上、ヒトモドキの社会戦略でした。
ばいばい。