【INTJ女】好きな漫画10【一般誌・青年誌】

INTP寄りのINTJが好きな漫画を10個挙げてみました。一応ネタバレ無しです。私は少女漫画もレディコミも青年誌もBLも読む。ので、本来はジャンル不問なのですが、いったんは少年誌〜一般誌辺りであげてみます。時間があれば個別の記事も書こうかな。

なお、番号=ランキングではありません。どれも違った魅力があるので順位付け出来ない。



1.DEATH NOTE

私が人生で初めて買った少年漫画。
実写映画をテレビで観たら面白くて、原作を買ってみたらもっと面白かった。お小遣いが微々たる金額だったので近所の中古本屋さんでちまちま買い揃えた思い出。小6くらいだったかな。

ライトvsLが終わったあとから失速したとか言われがちだけど、私は普通に楽しんでた。ハリウッド映画みたいな迫力が絵だけで表現されていることに圧倒された思い出。INTJが好きな漫画あるあるとしてよく挙げられている気がする。文字量が多くて読み応えがある&メイン級のキャラは総じて頭が良い&最後はきちんと少年漫画らしく悪が倒される、というのが読んでて気持ちが良い。ただ、夜神総一郎はいくらなんでも不遇すぎる。

リュークが最後まで人間側に寄らなかったのも良いな。一貫してる。月の他責思考がいかにも未熟なINTJという感じで今読むとちょっと胃が痛くなるところもあったり。

一番好きなのは「が………ま……」の後のLの笑顔。

2.進撃の巨人

覚悟が決まったキャラが複数出てくる。気持ちいい。そもそもが生きるか死ぬかなので当たり前か。キャラの命が軽いことは序盤から明らかだったので、特定の好きなキャラを作らないように一歩引いて読んでいた。でもマーレ編で某キャラが死んだ時は流石にショックだったな、、、

一番好きなのはvs獣の巨人でエルヴィンが見せたありえんすぎる作戦。極限状態とは言え覚悟が決まりすぎている。エルヴィンがINTJでアルミンがINFJってよく言われているよね。

自責思考のキャラが複数出てくるので、これも読んでいて気持ちが良い。善性と悪性が矛盾しながら共存していて、それは人間一人の単位で見たときも、国家という単位で見たときもそうなのだと、だから必要なのは「自分の意志で始める」という意思なんだと、諫山先生が34巻使って描ききっていた。すごい。そして最後は「なんでやったか?やりたかったからだよ」という、ある種開き直りとも言える思考で最終戦が始まるのも良い。人間の欲求の前には理性なんてかくもあっけないものなのだと実感。あと諫山先生は人間が葛藤する時の絶妙な表情を描くのがうますぎる。

3.Dr.STONE

読んでて爽快!という感じ。少年誌のお手本。全国の小学校に導入して欲しい。最近のジャンプあるあるかもしれないけれど、中だるみが起きないようにまとめ切ろうとしているのが見えてよかった。序盤こそ原始的&コミカルに描かれていた石神村の皆がかなり能力の高い人間たちであるということに段々気付かされるのもいい。そりゃ祖先が全員●●●●なんだから当たり前か。図らずもIQのスクリーニングが行われていた………。
物語の中の各要素が、ここで必要だったのか!という形で繋がっていくのもよかった。石神村って近親婚になっちゃわないの?への答えとか、ホワイマンの声の正体は?とか。
一番好きなのは、最後にたったひとり(?)で●●に残る●●●●●。どの世界にもああいうのが居るから多様性って大事なんだよなって思える。

ただ個人的にはあの世界、石化が「出来る」という事実によってまた別の重大な問題が発生していると思うので、そのへんもうちょっと知りたかったかも。

4.シドニアの騎士

本当は弐瓶勉作品をもう少し挙げたかったけど、個人的に一番読みやすいと思っているシドニアの騎士をチョイス。BLAME!は暗すぎだし人形の国はあっけなさすぎるため。シドニアの騎士は弐瓶先生の癖と話の分かりやすさがちょうどよい。ハッピーエンドだし(いや、どれも一応ハッピーエンドではあるけどさ……)。

デカい女という先生の性癖はBLAME!で既に匂わされつつあったけど、シドニアの騎士で完成され、人形の国で開き直ったよね。作風に沿わない昭和ギャグラッキースケベが多くて、どういう気持ちで笑ったら良いか分からない。シュールギャグというところは進撃の巨人に通ずる気がする。触手と5歳児とフタナリがヒロインレース走ってるとか面白すぎるて。

弐瓶勉作品あるある「機械がゴチャついてる」「人の命が軽い」「人類文明は終わりました」みたいなのはどれも私が好きなテーマ。ポストアポカリプスものが好きなんだよね。え、ウスズミの果て?勿論好きだよ。読んでる。

5.亜人

覚悟が決まった人しか出てこない漫画No2。戸崎が好き。戸崎はなんだかんだ優しくて、圭は冷徹だよね。初期と見え方が逆転するのが良い。圭はINTJと評されている。分かるよ。すごく「それっぽい」INTJ。一方、佐藤のENTP評価はそうか……?と思ってしまう。あんまりNっぽくないんだよな……自己保身の感情が薄そうなのは亜人なら皆そうだし、割と「その場」で生きている感があって、Nっぽくない。

亜人、初期のシナリオ担当が気が付いたら降りてて作画担当が最終回まで描ききったというのも後から知って驚いた。たしかに初期の政治ものの毛色と、アクション映画めいた後半とでは乖離があるか。桜井先生は政治問題は最後ぶん投げましたよね笑。佐藤のキャラ変更も脚本変更が関係してきているのかな。後半の佐藤は文字通り「おふざけ」感が強かった。感情が排されていて、舞台装置感があったというか。桜井先生がより描きたい「画」があったんだろうな。でも一貫して面白かったのでOKです。

6.宝石の国

宝石の国のことを「救い」と呼んでいる。私の根源的な欲求は「脳みそを静かにしたい」だから。静かに、凪いでいて、ノイズのない所に行きたい。それを「死」と呼ぶのなら、私は死に向かって生きているんだと思う。
最終盤のフォスフォフィライトの、個人的感情を排した思考回路が素晴らしい。諦観の極み。最後の最後の「かけちゃった」シーンもとてもいい。フォスフォフィライト、人間から解放されておめでとう。羨ましいです。

市川先生は「宝石の国」で、人間の人間たる部分を徹底的に削いで削いで削いで行って、最後に残った部分を描こうとしていたのかな。いや違うな。宝石の国では人間は「終わった」。あの世界では、人間の次の世界が始まるんだろうな。

先生がこの作品を描こうと決めたきっかけの「極楽浄土ですら宝石は救われないのか」という問いへの答えとして完璧な漫画だった。私もいずれ全部そぎ落として静かになりたいよ〜。

7.ゴールデンカムイ

大団円漫画。大風呂敷を畳みきった。アレだけしっちゃかめっちゃかしておいても本筋がブレなかったのは、「かっこいいアイヌを描きたい」という先生の芯がブレなかった結果か。最終回の読後感は最高(単行本の描き下ろしでまた一悶着あったけど……。)

お下品ギャグ漫画の皮を被ってはいるけれど、登場人物たちに横たわる暗いバックグラウンドは全然笑えないという温度差。全員が全員そうだから浮かないだけで、ほぼ全員が戦争の傷を身体や心に負って生きている。あの時代を題材としないと描けない漫画だった。軽く扱えない題材とギャグシーンを交互に描くって、職業漫画家としてかなり際どいやりかただと思ったけど、編集部も含めバランス感覚が絶妙だったな……。

土方歳三が生きていたら?とか、●●が終戦まで生きていたら?みたいな面白い嘘を上手く漫画に取り入れていたのもよかった。舘ひろしが「この年齢になって土方歳三が演じられるなんて」って感激してた話が好き。個人的には鶴見中尉をもうすこーし掘り下げてくれたら……と思わないでも無かったが、あくまで敵キャラだし、アレで良いのかなとも。

8.チ。ー地球の運動についてー

特別な力を持った1人が構造ごとぶっ壊す展開は勿論気持ちいい。だけどそれとは別腹に、それぞれは小さい力だけど、いつかは歴史を揺るがす大河になっていく、という描写も好き。序盤のメインキャラが割とスッと退場してビビった。こういう感じか、と。あくまで群像劇。

美しいものに魅入られた者たち。1人では到底、歴史を動かす力を持たなかった者たち。でも権力やそれまでの前提は、その「魅入られた者たち」の作る大きな流れによって塗り替えられていく。この展開が好きすぎる。「美しいものに魅入られること」を「直感」とするならどうだろう。美しいものを直感で感じ取る人類。N型の大好きなストーリーになる。

何より好きなのは、漫画の嘘を上手く史実に戻したところ。嘘を嘘と言いきって、史実の方には一切干渉しなかったのに、上手く本筋に戻した。群像劇だったからこそ出来た終わり方だったと思う。

9.あせとせっけん

他に挙げたものとちょっと毛色が違うかも。青年向けラブコメ。主人公カップルのどっちも、正直非現実的なキャラというか、巨乳美女のアラサーが「恥ずかしがり屋の多汗症」というだけで処女の訳ないじゃんとか、シゴデキ開発部アラサー男子が都合よく浮気もせず結婚までこぎつけるわけ無いじゃんとか、色々ツッコミどころはあるんですけれど、それはそれとしてきちんと大団円にまとまった。フェチものとしても原液を上手く薄めてあると思う。

アラサー男女のちょっとただれた感じをもう少し含ませて欲しかった感はあるものの、登場人物に悪意がなくて読んでいて心地よかった。読んだ時、キャラの年齢が私と近くて、ちょうど婚活していた時期とも重なっていたので親近感があったのも大きいな。ちゃんとした親子関係ってこういうのなのかな…と、ちょっと自分の心が痛くなった場面もあったりしたけれど。あ、会議室は私的利用しないでください。

作者の癖なのか編集部の指示なのか、不自然なお色気演出が多いな〜という所もままあるんだけれど、そこは御愛嬌。

10.幼女戦記

1〜9までは完結した漫画を挙げたのですが、これだけは連載中でも入れたかった。面白すぎる。コメディとしての完成度がすごい。原作の軸があるからこそ画面作りとエンタメ性に完全に振って描けているのかな。いや、原作からの補完度も高いやろこれ。流石「無い行間を読む」と言われているだけある。コミカライズのお手本。

もはや完結してほしくない。ここから先の展開は暗いしもうずっとラブコメでもいいよ……。

異世界ものとして読むも良し、レルゲン中佐とターニャちゃんのアンジャッシュ的コメディとして読むも良し、おっさんズ戦記として読むも良し。アニメはおそらくもう作れないのかなぁ、、、なんて絶望しているけれど、漫画は今後も是非続けて欲しい。補完しすぎて終わるかわからないけど。


書くだけ書いたら長文になってしまった。個別に掘り下げる時間が取れたら、個別記事も書いていきます。

傾向として、「おのが信念に燃えて覚悟を決めたキャラ」「人の命が軽い」「頭が良いキャラが出てくる」「現代からかけ離れた常識をきちんと描ききっている」みたいな作品が好きなのかも。NTっぽいな〜〜〜〜。

ばいばい。

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