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深夜高速

ベイスターズの試合見てると。SMBCのCMに深夜高速が使われてて。古川琴音さんやら岡崎体育さんやらが今風にカバーしてる。生きていてよかった。そんな夜を探してる。良い唄ですよねえ。シングルリリースは2004年とのこと。僕がこの曲を知ったのは2008年とか。大学生のときで、斉藤和義のカバーを聴いたのが最初だったな。名曲すぎて、あらゆるアーティストがカバーしている。15曲、全部深夜高速のカバーで構成されたオムニバスアルバムまである。YouTubeではガチャピンまで歌っている。J-ROCKを聴いてたらいつかは辿り着く、金字塔みたいな曲だ。原曲キーじゃないかもだけど、一生AmFGCの繰り返しで、簡単に弾き語れる。僕もアコギでよく歌った。大晦日、外を練り歩きながら歌って、もうちょっと明るい曲を歌えと笑われた。ロックだかパンクだか。あの世界は絶望的な歌詞を叫ぶことで、救われるんだ。Amの弦を殴りつけながら、生きていて良かった!と叫ぶと、涙が、出ましたよ。そーゆう歌がね。2024年、2児の父、37歳になった私の眼前から流れてくるわけです。そんでね。唄がテレビから流れて。当然、息子も娘も、反応せず。妻も反応せず。みんなCMの合間にハミガキとかしてるなかで。僕だけ、嗚呼…ってなってるのです。僕はね、テレビの向こうに、同志の存在を感じました。ロックが好きなやつが、あの時代、あの曲に救われたやつが。テレビの向こうから、俺たちに向かって、この唄を流して来やがるんだ。犬笛みたいに。こーゆう歌に救われるやつ。ロックが好きなやつ全般。世間一般のなかで、多数派じゃないのかもしれない。今、家族の中でひとり心動いてる俺みたく。ロックなんて、社会に反抗するもので。テレビでやってる野球界隈に比べると、社会不適合なもんだから。僕含め、就職してから苦労するのである。繊細だったり、生きづらかったりもする。年取っても色々苦労が絶えないのかもしれない。それでも、電通だか博報堂だか。テレビの向こうで偉くなったヤツもいるんだ。社会の中枢に潜り込んだ同志が、俺たちに向かって、この曲を流してくるんだ。きこえるか、俺たちの唄だと。900文字

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