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引っ越すかもしれない

変化の兆しを感じる。とはいえ、自分が変化を誘導してる訳だが。4月から部署異動したいと大上司に言った。部署が変わるなら、いつまでも横浜から2時間通勤するのがしんどい。東京方面に新居を見に行った。地域を変えて、2回目だ。7月見に行った物件は8500万円という致死的な金額だったが、今回はまぁ、比較的、現実的に思えた。駅前も随分栄えていたし、職場にも随分近づける。僕と妻の思考が一つ、カチリと進む。飛び込みで入った不動産屋は、棚から牡丹餅案件に目が眩み欲しがり汁を出した。お互いの汁の方向性が一致し、大いに盛り上がる。買わせようとするトークな訳だが、こっちは最初から買う気で飛び込んでいる。騙すとか騙されるとかではない。たぶん。どんどん買う方向に話が流れる。息子と娘も連れてった。5才の娘は楽しそうだった。状況を正確にわかってない。10才の息子は状況把握して、複雑そうだった。横浜で10年育ってきたし。野球始めたばっかりだし。まだ、決めた訳じゃないよ。と言った。横浜で家を買う可能性も残っている。でも今の賃貸は、来年の更新を前に、出るだろうな。ひとつだけ内見に行った。築浅なのにズタボロだった。パーティー好きの人が住んでたらしい。パーティー…。家の金額+リフォームで500万は追加になるでしょう。とのこと。まあ買わないけど、7階からの景色は良かった。東京の夜が見えた。ハイウェイを大型トラックが行き来して、飛行機が低空飛行していた。娘は和室の押し入れを発見してドラえもんの真似をした。息子は複雑な表情ながらも、新居における自分の部屋のシミュレーションをしていた。妻は東京に住むマインドセットを着々と進めていた。引越しと部署異動。まぁだいたいセットになることも多いもんだが。公私共に生活が書き変わる予感が漂い出した。予感だけでも、すこし世界の風通しが良くなる。あまりうつつを抜かしてると日常生活が疎かになって、足元を掬われそうだ。811文字

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