自分の心に残る仕事をしたい
プロジェクトDが終わった。最終成果発表は滞りなく進行した。プレゼンを見たHD社長&子会社社長も、笑顔で良いコメントをくれた。関わったみんなが笑顔で解散した。半年に及んで、20名くらいを巻き込んだプロジェクトだった。露骨な失敗、例えば社長に酷評されるとか、メンバーが途中でボイコットするとか、そーゆうのが無かったのは先ず安心した。しかしなんだかスッキリしない。手応えがない。綺麗にまとまりすぎている。上辺だけだった気がする。事務局長的なポジションだった手前、皆様には「素晴らしかったです、大変お疲れ様でした」と言ったが、どこか空虚だ。笑顔で解散したメンバー。やりきった笑顔だったのか?苦行から解放された笑顔だった気がしてならない。社長の良評価も、ただの社交辞令だったのではないか。まぁ、楽しいこと考えたよね。お疲れさん。じゃ、取締役会があるから、私はここで。なんの爪痕も残ってないのではないか。企画のための企画。仕事のための仕事。閉じた空間の出来事で、世界は何も変わらないんじゃないか。半年間のプロセスが尊いから、時間の無駄とは言いませんけど。なにより、自分自身が、やり切った…ではなく、解放された…と思ってしまっている。成果物に愛着が持てない。本件については、しばらく考えたくない。中間テストが終わったら、勉強したこと全部忘れるように。あるべきじゃないよな。と思う。ホントに誇り持った仕事なら、しみじみ、自画自賛しながら、成果物を肴に、いくらでも酒を飲めるはずだ。何度でも見返して、愛着のある部分を拡大したり、全体を眺めてみたり。いくらでも思い返せる。良いなぁ、最高だったなぁ。俺も捨てたもんじゃないなぁと思える。そーゆう仕事も、何度かあった。今回は、そーゆう仕事だったか?うーん。全然ない。のであれば、やっぱり、ソレナリの仕事だったのだ。力を抜いた覚えもないし、結果に不満だったわけでもない。ただ僕の中に残らなかった。それだけのことだ。しかし、それが全てだ。僕だけがモヤモヤしてる可能性もある。メンバーも社長も大満足だったとして。今、成果物を肴に酒を飲んでる奴もいるかもしれない。そんなら、事務局長としては何より。でも僕の中には残らなかった。繰り返しになるが、僕にとってはそれが全てだ。時間と労力をかけても、僕の中に残らなければ人生が勿体無い。できるだけ、僕の中に残る仕事を積み重ねていければと思う。残る基準や条件は、よくわからない。とにかくなんでも全力でやるしかないと思う。1039文字