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家を買ったり買わなかったり
激動の日々。つまり…遂に持ち家を買ったと思ったら妻の実家に反対されて止めた。実は、週末に本契約を控え、ハンコを用意しておったのだ。35年ローンの審査も通り、先方にも購入意思を伝えておった。ちなみに横浜のマンションである。話すと長いが、チャラになりそうだから、書かない。明日、不動産屋に謝罪せねば。それは別に良いんだが。20:26、会社から帰ったら、妻とお義母様が言い合いになっててビビった。あら…今日いらっしゃってたんですか…という位置からスタート。参鶏湯を食べながら間に入りました。お義母さんの言い分はもっともでござった。妻が当然のように、頭金のために金貸せ(実質くれ)と言ったのがよくなかった。頭金も用意出来ない家計管理能力で家なんか買うな。という話であった。僕の実家は購入に賛成したが、よくわかんないけど、好きにせい、というニュアンス。我が家のケーザイ状況なんか知らない。その点、お義母様は週一、子どもを見にきてくださっており、我々の家計にも詳しい。妻は髪を振り乱しながらお義母様に詰め寄っていたが、人に金借りる態度じゃなく。僕ァお義母様を庇った発言をカマしてしまった。まァまァ。人に頼らず、自分たちでなんとかしましょうよ。物理的に出せない額じゃないわけだし。と。妻は僕に放送禁止用語みたいなセリフを吐いて、もう家買うのやめると言った。お義母さんは帰った。僕は参鶏湯の食器を下げた。妻は寝室に篭った。僕は割と買う気、というか契約直前だったわけだから、寝室に入って話を巻き戻そうとした。でも頭に血が昇ってるのか、冷めてるのか、どっちかよくわかんないけど。妻は買うのやめる。と肩を落とした。ボソボソと、また僕に対して放送禁止用語みたいなことを言った。僕はお義母さんにやり込められ、弱った妻を見て、申し訳ないが少々チャンスを感じた。そーやって、思い通りにならないとき、人に放送禁止用語みたいなこと言うのは良くない。この家は貴方の実家じゃないし、私は貴方の母親じゃありません。と、ここ10年くらい言いたかったことを言った。妻は珍しく反論しなかった。そんなに弱っているんだ。と思った。追い討ちみたいで申し訳なかった。でも正直、言いたかったこと言ってやった…という喜びが勝ってしまった。僕はまァ家、買っても買わなくても、どっちでも良い。なるようになる。本棚とノートとペンがあれば、幸せになれる。賃貸でも持ち家でも。無いものを嘆くんじゃなく。あるものに感謝して、生きていけば良いじゃないか。そーやって、どっちつかずで、カッコつけて、妻の味方にならないから駄目なのだろうな。転勤やらシフト勤務やら、お前のせいで(放送禁止)っていう妻の言い分もわかりますが。全部受け止めてたら自我が保てないなァ。とりあえず、明日は不動産屋に謝罪かなァ。1162文字