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過去を書くより、いまを書く方が難しい

文章を書くにあたっては、過去現在未来からテーマを選ぶ。未来ってあんまり書いた覚えがないから、主に過去と現在かな。ここに書くことは、過去の話が多い。すでに頭の中で、消化、言語化されていること。難易度が低い。あるものを、ズルズル引き摺り出して、パッケージにしてあげれば良い。形を与えられていなかった僕の考えが、記事にすることで、言葉として固まる。固まると、ソイツを足場にして次の段階に思考を進めたり、何かと組み合わせて新しいものを作ることができる。頭の中の、ドロドロした原材料から、レゴブロックのピースを作るような感覚。規格化されることで、触れたり、組み合わせたりが可能になる。過去の消化された経験は文章を書かなくても、頭の中で勝手に反復され、定着していたものだから、それを指から画面に落とすだけ。改行もせず、修正も並び替えもせず(もともと油性ペンでノートに聞いてた)横罫線に沿って、振り返らず、一直線に思考を進めていく。過去の素材はドロドロしていようが、頭の中でちょっと固形になっているから、コツさえ掴めばズルズルと引き摺り出したり、スプーンで小分けにしたりできる。難しいのは現在のことを書くときだ。例えば、いま悩んでいること。これは悩んでいるのだから、頭の中が取り留めない状態になっている。ドロドロをズルズルではなく、霧のような、掴みようのないものを相手にしている感覚になる。こーゆうものを書くとき、横罫線のアドリブだと、つまづく。えーと…そうそう、僕は困っているのだ。どうしよう。難しい。The answer, my friend, is blowin’ in the windみたいな文章が生成され、進展がない。五里霧中の頭の中から文章も生成するには、脳に満たされた霧を原料にして、ある程度ドロドロした材料を作っておかないといけない。その作りかたを、トップブロガー・フミコフミオさんの書籍から学んだ。思考を一直線の文章でなく、まず、方眼紙に図示していくのだ。(僕の場合)マッキーでぶっとく、頭の中のキーワードをツバメノートに書き落としていく。並べられた位置関係を俯瞰して、線で繋いだり、枠で囲ったりする。新しく思いついたキーワードも書き足す。思ったことをボールペンで細く書き加える。そーしているうちに、モヤモヤした気体だった思考が、だんだん液体になって、トロミがついてきたり、つぶつぶができてきたりする。ここまで来ればあとは一直線に引き摺り出し、文章として固定できる。ちなみに、昨日の記事はそうやって書いた。スッキリした。現在の悩みは、そうそう、いつも簡単に言語化、解決できるものではない。けど、解決しなくても、言語化を試みたプロセスはなんらかの足掛かりになる。解決しても一時的だったりするけど、一時的なプロセスを固定しとくと、何かと役に立つ。って今日ここまでは、「過去のコト」として一直線に書けた。書けたら、現在の霧の部分につきあたる。んで、思うのだけど。なんか作品を創造してるなら、テーマは過去の方がキレイに書ける。でも僕が文章を書きながらやるべきなのは現在に立ち向かうことで。そうすると、僕の文章は、本質的に「作品」にはならないのかな?僕が世界と折り合いつけるための、自分の武器でしかないからなァ。サラリーマンとして世界に定着しつつある僕は、まぁそれでもいいかと思いつつ。でもいつか本書きたいしなぁと思いつつ。京浜東北線は新橋まで来た。1423文字

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