うちの子麦ちゃん。
麦は純真無垢な瞳をしている。
まっすぐにこちらを信じてる。
私が泣いていると駆け寄って、一生懸命に涙を舐めて慰めてくれる。心が誰よりもきれいな麦。
ベタベタ撫でられるのは苦手みたい。でも寂しくなるとお尻をくっつけて眠ったり、膝にアゴをのせてくる。おすわりは、自分の気分次第。あ、お手と伏せは覚えられなかったよ。
麦はめったに吠えない。
その代わり「くーん」と甘えたり、「わうわう」とおしゃべりをたくさんしてくる。母とふたりで話していると、必ず自己主張してくる。女子トークに混ざりたいみたい(遊びたいだけ)。
すやすや寝ている顔は、誰よりも愛おしい。まるで人間みたいだね。
麦は私と全く同じタイミングで、宮城からどんぶらこと茨城にやってきた。
ひとりっきりでやってきた麦。
そんな彼女をみつけ、母と飼うことを決めた。
パンのようにフカフカだから麦と名付けた。
荒んだ心に、麦の慈愛がいつも染みてくる。
見返りのないこの心になんども救われてきた。
これからもたくさん幸せになろうね。