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聴覚障がいの受験生が不正通告を受けたニュースについて

共通テストにおいて、聴覚障がいを持つ受験生が英語リスニング試験で不正通告を受けた件が話題になっています。





騒動の概要

以下、この件の概要です。

1. 共通テストで事前に配慮申請を行って補聴器を使用しながら受験したが、リスニング時にイヤホン装着のため補聴器を外さざるを得なかった。

2. 補聴器を外したことで、試験官の声をリスニング試験開始の合図と聞き間違えて問題を解き始めてしまった。

3. この行為が不正行為とみなされ、全科目及び追試に関しても無効の通告を受けた。

※初めに、私は聴覚障がいについて専門的な知識があるわけではないですし、全くの専門外のことについて素人が触れているということをあらかじめご了承ください。

問題点について考える


今回の件でまず考えたいのは、この問題が試験のルール自体に原因があるのではないかということです。

聴覚障がいのある受験生に向けては、ヘッドホンを使う別室で試験を受ける補聴器を使うなど、いろいろな配慮があるそうです。

この方はその中から補聴器の利用を選びました。


でも、補聴器だけを利用する選択肢があるのに、補聴器を外した上で、試験管の声を聞かないといけないタイミングがあるのがそもそもおかしいですよね。


これって本人の問題ではなくて、今後繰り返す可能性がいくらでもある、制度上の問題ではないでしょうか。
聴覚障がいのあるリスニング受験者が少ないため、これまで表面化していなかっただけで、同じ制度を続ける限り、また同じ問題が起こる可能性があると思います。

聴覚障がいへの配慮の難しさ


一部では「全員がヘッドホンを使えばいい」「別室で対応すればいい」といった意見もあるようですが、実際にはヘッドホンがあると逆にリスニングが難しいという方もいるようです。

この辺はかなりデリケートな問題です。
だから一人ひとりに合った方法を選べる配慮が大切なんですよね。

少しずつ改善していくことが大事

今回の件を見て感じたのは、
私たちが普段目にしている障害を持っている方々への配慮は、一つ一つが多くのトライアンドエラーを積み重ねて築き上げられたものである、ということです。

それはこれからも変わらず、日進月歩で改善されていくことでしょう。

なので、一つの事案に対して過激に反応するのではなく、少しずつでも着実に進めていくことが大事だと思いました。


以上、私の雑感でした。

聴覚障がいに詳しい方、コメントでご意見頂けたら幸いです!


ではまた!!

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