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#今週の一曲一枚

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2019年6月から、InstagramとTwitterで始めた週一回の感想文。 シングルリリースの「一曲」やアルバム「一枚」、はたまたミュージックビデオまで。形式にこだわらず好き…
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2024年5月の記事一覧

#今週の一曲一枚 Till Yawuh / Still Sounds (2024)

「歌」も「インスト」もしっかりあるアルバム。体感では半々くらいに感じる。バランスが拮抗している作品って、歌物プラスそのインストやカラオケバージョン、というきっちり半々の作品以外では案外少ないのではと思う。人と楽器のどちらかが殊更に誇張されることはなく、かといって声も楽器も同じ音であるということが強調されすぎることもない。今まで感じたことのないバランスだと思った。 ”Metro / Dreaming (feat. Rhino kawara & Cvel)”は特に好きだ。そもそ

#今週の一曲一枚 Jim O'Rourke - Eureka(1999)

映画主題歌の表題曲がとても有名だと思うが、それでも私にとってのジムオルーク氏は、最近のアンビエントのイメージだから聴きやすい音楽はとても新鮮な印象を持つ。 どの曲も優しい。繰り返しが多く、でもどんどん変化する感じは今の雰囲気に繋がっているかもしれない。 ”Something Big”のボサノヴァ的雰囲気が特に好きだ。ボサノヴァっぽいとは言っても、コーラスはR&BとかSoulみたいだしオーケストラも出てくる。でもうるさくない。不思議な音楽だ。 どの曲もイントロが素敵だなと

#今週の一曲一枚 Sam Gendel & Antonia Cytrynowicz - LIVE A LITTLE (2022)

可愛らしくて不思議なアルバム。Sam Gendelの世界観に、Antonia Cytrynowiczの子どもらしい声がよく合う。 “SECONDS ROLLING BY”などの、Gendelのサクソフォンが登場する曲が特に好き。その次の“BLIND”もそうだが、サクソフォンの音は人の声と抑揚は似ている感じがするけれど音色はまったく違っていて、人の声と同時に聞こえた時に他の楽器とは違う存在感を感じる。この時サックスは、明らかに声よりは抑えたミックスなのに、「伴奏」ではない。

#今週の一曲一枚 DJみそしるとMCごはん / コメニケーション (2017)

ごはんは誰かと食べた方がおいしいのだ!!という思いから、様々なアーティストとコラボレーションしたという一枚(オフィシャルサイトより)。 ※昨年ソニーミュージックより独立。 アーティスト名にも入る「ごはん」をテーマにし、楽しくおいしそうなアルバムで、幸せな気分にさせてくれる。 "恋はコメ色 r.t.m. Homecomings" と "おにぎりはお守り r.t.m. 関取花" は、どちらも柔らかなヴォーカルで2曲続く。みんな癒しをもたらす声ですごい。 "CITY RiC