佐藤鈴蘭

メンヘラがただ駄弁るだけ

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自傷行為常習犯の独白

 私は自傷行為常習犯である。私の肉体は自傷行為によって破壊され、私の精神は自傷行為によって創造される。私という人間を自傷行為を抜きにして理解することは不可能だ。それほど私は自傷行為に依存している。  思えば生まれてから数年しか経っていない保育園に在籍していた頃から自傷したいという欲求は既にあったと思う。思うように事が進まないなどの小さなストレスが重なる度に血が出るまで爪を噛み、誰かに私の肉体や精神の特異な点を指摘及び否定される度に頭を壁に打ち付けていた。悲しさや悔しさが脳内で

    • 頭がフワフワとしてぼーっとしているときがよくある。そういう時は大抵自分の肉体が自分のものではないような感覚がして、自分を外から眺めているような、「私」という着ぐるみを通して世界を見ているようになる。これが「離人感」というものだろうか。でも、その感覚は案外悪いものと思わないのだ。

      • 9月、10月に読んだ書籍一覧

        〈9月〉 ・『ちびしかくちゃん 1』 さくらももこ ・『ちびしかくちゃん 2』 さくらももこ ・『そしてカバたちはタンクで茹で死に』 バロウズ/ケルアック ・『トリステッサ』 ケルアック ・『アホウドリの迷信 現代英語圏異色短編コレクション』 岸本佐知子/柴田元幸編訳 ・『ボウエン幻想短篇集』 ボウエン ・『そしてみんな軽くなった』 トム・ウルフ ・『堕落論』 坂口安吾 ・『首切りの歴史』 フランシス・ラーソン 〈10月〉 ・『増量 誰も知らない名言集』 リリー・フランキー

        • 【詩】いつになったら

          夜はだんだん更けていく 朝が次第に迫って来る いつになったらまともになれるのだろう 時間ばかりが過ぎていく 家族は既に呆れている 薬ばかりが溜まって行く いつになったらやめられるのだろう 人は皆離れてしまった 夜はだんだん更けていく 朝が次第に迫って来る いつになったら大人になれるのだろう 時間ばかりが過ぎていく

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        自傷行為常習犯の独白

        • 頭がフワフワとしてぼーっとしているときがよくある。そういう時は大抵自分の肉体が自分のものではないような感覚がして、自分を外から眺めているような、「私」という着ぐるみを通して世界を見ているようになる。これが「離人感」というものだろうか。でも、その感覚は案外悪いものと思わないのだ。

        • 9月、10月に読んだ書籍一覧

        • 【詩】いつになったら

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          【詩】音を聞いたか

          頭が軋み歪む音を聞いたことはある? 身体が泣き叫ぶ音を聞いたことはある? 両太腿に引く赤い線 今日は十箇所も傷つけた 飲み込んだのは薬と煙 でもそれを誰も気づかない 気づけない だから責めないでね だから泣かないでね だから怒らないでね だから気づかないでね 頭が軋み歪む音を聞いたことも無いくせに 身体が泣き叫ぶ音を聞いたことも無いくせに

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          【詩】音を聞いたか

          もう勉強疲れた。そろそろ首でも吊ろうか。

          もう勉強疲れた。そろそろ首でも吊ろうか。

          昨日アルプラゾラムを10tODして、ウイスキーの水割りを流し込んだら無敵になれた。大学の課題と論文も卒なくこなし、外出すれば楽しくて仕方ない状態に。 しかし、終始理由のわからないことを口にしていたと今朝家族に言われた。

          昨日アルプラゾラムを10tODして、ウイスキーの水割りを流し込んだら無敵になれた。大学の課題と論文も卒なくこなし、外出すれば楽しくて仕方ない状態に。 しかし、終始理由のわからないことを口にしていたと今朝家族に言われた。

          【詩】夜を乗り切るために

          酒を飲み下して明日への不安を消し去った 私の憂鬱を彼らは分かってくれないから 暗闇に飲み込まれないように紫煙を喫むんだ 夜を乗り切るためにはこうするしかなかった 眩しい太陽から逃れよう 暗闇が私にはお似合い 衝動を制御できない時は誰にも見られたくない 煩わしい喧噪から逃れよう 孤独が私にはお似合い 自分を切り刻む時くらい私の存在を感じたい 酒を飲み下して明日への不安を消し去った 私の抑うつを彼らは分かってくれないから 暗闇に飲み込まれないように紫煙を喫むんだ 夜を乗り切る

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          【詩】夜を乗り切るために

          【詩】朝が来ませんように

          裏路地から流れる浅川マキ ストゼロドライを片手に ぼやけた世界を見つめてる あぁ 朝が来ませんように 鬱で重い頭をもたげて スレた視線を投げかける 大人は皆見て見ぬふり あぁ 朝が来ませんように 腐った倫理を暴れさせ 潰れた希望をもて余す これを怠惰となじるなら だらけた奴と笑って欲しい クラクラする昼間はもう居ない 暗闇が次第に深くなる この夜が続くのを願うだけ あぁ 朝が来ませんように

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          【詩】朝が来ませんように

          【詩】郷愁

          郷愁なんて 抱くわけないでしょ あんな冷淡な町に 愛着なんて 湧くわけないでしょ あんな非情な町に 情熱なんて 抱くわけないでしょ あんな退屈な町に 後悔なんて 感じるわけないでしょ あんな嫌いな町に

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          【詩】郷愁

          昨日は従姉弟一家と会食。最初は楽しかったのだが、だんだん会話が続かなくなってしまって話の輪から取り残されてしまう。従姉弟一家が帰ると、途端に疲労がどっと出て、ソファに倒れ込んでしまった。だから会食は嫌いなんだ。

          昨日は従姉弟一家と会食。最初は楽しかったのだが、だんだん会話が続かなくなってしまって話の輪から取り残されてしまう。従姉弟一家が帰ると、途端に疲労がどっと出て、ソファに倒れ込んでしまった。だから会食は嫌いなんだ。

          9月26日 快晴の空。少し冷たい風を肌に受け、 ホワイトムスクの柔らかい香りに包まれながら音にならない叫びを紙にインクで刻む。

          9月26日 快晴の空。少し冷たい風を肌に受け、 ホワイトムスクの柔らかい香りに包まれながら音にならない叫びを紙にインクで刻む。

          最近の購入品について

           煙草も吸わないくせに灰皿を購入した。アメリカン雑貨好きな両親に連れられて輸入雑貨店に足を運んだ際、レジの横辺りで売られていたものである。  この灰皿を買った理由は灰皿に描かれている絵柄に惹かれたから、ただそれだけ。19世紀末辺りの衣装に身を包んだ男女がアブサンを飲んでいる絵がフランスの世紀末の時代を思わせる頽廃的な雰囲気がして気に入ったのだ。地の色が黄色というところも良い。(ユイスマンスの『さかしま』などが発表当時黄色の表紙で発表されたように、19世紀末において表紙の色が黄

          最近の購入品について

          【詩】ボートとボンベイ

          ボートを漕いで 海に出よう ボンベイを傍らに ボートを漕いで 沖まで出よう ボンベイを飲みながら ここから出て行くの 彼らが生きがいだったのに 彼らは何故か楽しそうだから 私が居なくても ここから逃げ出すの 彼らに認められたかったのに 彼らは何故か見えていないから 私という存在を 緑の幻影が囁やきかける 私のことなど皆は気にもしないのだと 黒の幻影が囁やきかける あの世はいつでも手招きしているのだと 緑の幻影が首を絞める 私を窒息させようとしてくるのだ 黒の幻影が刃

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          【詩】ボートとボンベイ

          7月、8月に読んだ本一覧

          〈7月〉 ・『檻のなかのダンス』 鶴見済 ・『卒業式まで死にません』 南条あや ・『信仰の現場~すっとこどっこいにヨロシク~』 ナンシー関 ・『こらっ』 中島らも ・『人間レコード 夢野久作怪奇暗黒傑作選』 夢野久作 ・『悲しみよこんにちは』 サガン ・『不道徳教育講座』 三島由紀夫 〈8月〉 ・『犬狼都市』 澁澤龍彦 ・『黄金時代』 澁澤龍彦 ・『不思議の国のアリス』 キャロル ・『サロメ』 ワイルド ・『さるのこしかけ』 さくらももこ ・『憧れのまほうつかい』 さく

          7月、8月に読んだ本一覧

          【詩】覚悟

          学ぶ覚悟はあるか? 世界に幻滅するかもしれないのに 働く覚悟はあるか? 神経を摩耗するかもしれないのに 結婚する覚悟はあるか? 互いに傷つけあうかもしれないのに 産み育てる覚悟はあるか? 子どもから恨まれるかもしれないのに 生きる覚悟はあるか? 自らを滅ぼすかもしれないのに

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          【詩】覚悟