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AIサンタ女子7-note が物語る、「星降る町のクリスマスパズル・後編」


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第三章:隠されたメッセージ、鐘の秘密

しかし、時間が経つにつれて、参加者たちの間には、ある種の停滞感が漂い始めた。

皆が苦戦していたのは、星のモニュメントが描かれたエリアだった。

ピースはどれも小さく、微妙な色合いの違いしかないため、どのピースがどこに合うのか、まるで迷路のようだった。

ひまりも例外ではなく、何度も同じピースを手に取り、違う場所に当てはめては、小さくため息をついていた。

「うーん…どうしても、しっくりこない…」

と、眉をひそめて呟いた。

制限時間まで残り1時間というアナウンスが響いた時、ひまりは煮詰まった頭を冷やすために、窓際へと足を運んだ。

窓から外を眺めると、広場の賑わいが目に飛び込んできた。

屋台から立ち上る白い湯気、子供たちの弾けるような笑い声が、室内にまでかすかに聞こえてくる。

ふと、足元に目を落とすと、何かが落ちているのに気づいた。

拾い上げてみると、それは紛れもなく、パズルのピースだった。

しかし、裏返してみると、そこには見慣れない小さなアルファベットが記されていた。

驚いたひまりは、他のピースの裏側も注意深く確認してみた。

すると、いくつかのピースにも同じようにアルファベットが書かれているのを発見した。

「これ、もしかして… 何か意味があるのかも!」

ひまりはドキドキしながら、急いで自分のテーブルに戻り、近くにいた参加者たちに声をかけた。

「すみません! ピースの裏を見てみてください! アルファベットが書いてあるんです!」

皆が不思議そうにピースを裏返してみると、確かにいくつかのピースにアルファベットが刻まれていた。

そして、皆で協力してアルファベットを並べてみると、驚くべきことに、「時計台の鐘」というメッセージが浮かび上がってきた。

「時計台の鐘…?」

ひまりは思わず窓から身を乗り出し、時計台の鐘楼を見上げた。

すると、なんと、古びた鐘に大きな赤いリボンが結ばれているのがはっきりと見えた。

その瞬間、司会者の声がマイクを通して室内に響き渡った。

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