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「青影」1 仮面の忍者赤影 二次小説 3079文字

わけがわからなく道?を、歩いていた
ここは、何処と言うより
夜なのに、明るく
見た事のない建物で
とてつもなく見上げる程に高い高い建物に
色とりどりの光の洪水と思える程の明るさ
そして、建物自体が光っているように見え
ここはどこだと身構えるより、ほぇ〜と見回していた


回りには想像を超えた色んな服装の色とりどりの服装の人々が、自分をみてると気づくのに、時間がかかった


「あの人、そっくり。年齢設定高めだけど」
           
「再現度、高〜い」

「パフォーマンスしてるのかな?」

「それとも撮影中♡」
キャッキャッと楽しいそうな声、へーとかそんな声が四方から聞こえてくる

「忠実に再現してるw、顔そっくり」

「成長したら、あんな感じっぽい」

「青影〜☆」
 楽しそうにすれ違っていく双子ルックのギャル、シルバーアクセジャラジャラの男、熊の着ぐるみが手を振り、兎の着ぐるみがポンと少年の肩を叩く、ブルーコーデのワンピ女子アリスメイド服のお姉さん、男はダボっとしたコーデが多く、丸眼鏡メイド服の女の子等様々


忍者の衣装に、青いネッカチーフ少年は、はぁと言う感じだ⭐︎


おいらのことを言ってる気がするし、気がするでなく、実際そう言ってるように聞こえる
なんで名前知ってるの?
おいらは、忍びだ。目も耳もいい
なんで青影って、確かに青影だけど、そんな事何処にも書いてないしと、着てる物を見回す
でも、何処見ても無い
(自分を知ってる?)と
また、自分の服装をあちこち見回していると、店の透明なガラスに自分がうっすら映ってるのに気がつく


窓ガラスに両手をつく青影⭐︎
自分の後ろを歩いている人を確認して、ガラスをまた見る、それを2、3回繰り返して納得し、ほぇ〜と思う

(うっすらと映ってる。おいらも、歩いている人も)

(多分、なんか、おいら今迄と違う世界に来た⁉︎)

(未来、もしかして未来!南蛮の地にしては、時代が進んでいる気がする!)


確か、いつもの修行の後の休憩で縁側に座って眠りこけてと思うけど、逆にそこ迄の記憶と...
敵に捕縛されて、知らない地に来たは考えられない
里にいたし
連れて来られたなら、里にいたしと言うのは変。あれ?おいらちょっと考え変
変でも、おかしくないと思う
里の中で、敵に捕獲されて連れ去られるはありえないと、忍者装束の少年は、腕組みしながら首をうんうんと上下に振る

今、目にしてる世界が不思議すぎる

肩出して、胸出して、脚出して歩いていく女子
ふわふわとひらひらした格好で
髪の色も様々で、顔や耳に色んな装身具をつけている

(今迄いた世界と違う‼︎と、おいらは確信するな)

「夢、夢?」と思う
自分がうっすら映ってるガラスが、光で明るい建物で、そう思う青影

(同じ次元じゃない、世界は広いと言ってもw)
夢、夢か?夢にしてはとまた思っていると、お腹がグーッと鳴る

(夢でも、お腹空くのかぁ。どうしようかな。食べるモノ買うにしてもお金いるだろうし、持って無い訳じゃ無いけど、おいらの持ってるお金使える?)


ガラス越しに品物が置いてある店では、レジにいる人達を見る忍者装束の少年
財布と思えるモノから札や小銭を出すのを何度か見、札束の何枚か渡している買物客や、ショップの袋を持った人達が店を出る
ふーんと思う少年
さっきの札束の男性も店を出る
少年は人混みの雑踏の中を歩き出し、5分もすると道を間違えたように腕に刺青のある男の横でターンし、服屋にいくつか入って行き、みんなと似たような服を着て出てきた


フードのついたゆったりめの白フードに、ざっくりしたカーキのズボン履いて
手にはズボンのポッケに1万円1枚と千円と小銭、左手には紙袋、中には忍者服


(取り敢えず、食べよう
おいらのあの格好だと目立って仕方ない
忍者は、目立ってはいけない)と、うんうんする


0の多いのが価値高いってわかったし、申し訳ないけど、札束ぎっしり入っていた人から2枚頂きました

(スリです。ごめんなさい。許して、ちょんまげ)と青影は歩きながら、右手を顔の近くに持っていき、ごめんなさいをする
スレ違った時にスリ、ターンした時に戻したようで見事な腕である


(ここにはいないんだな、丁髷って。ホント、ここ何処なんだろ?夢?夢にしてはなぁって思うし、未来、なんか別次元って奴?未来だったら、日本でいいんだよな。言葉わかるし通じるし)

光の洪水のようにしか見えない夜の街中


誰かが呼んでるハニー
夜空をこえてくる🎶
街では音楽が流れていた
何処からか、あっ思う人も
友達どうしで、何処からって
どうもお店からのが響いているらしく
ふり向けば ひとり〜♪
暗いやみばかり〜♬
あれは あれはいつのこと♪
ふたりで見上げた星〜🎶


青影の耳に、曲が入ってきて
歌詞のように空を見上げる
(星がない、こんだけ明るいと無理なのか)と思った


いいの これでいい〜🎶
そうよ こうなると〜♫
知っていた私〜♪


青影は、曲の聞こえる方に歩いていく
ゲーセンの前に来た
ウィンドーで中が見える、結構人が入っていて、みんな遊んでるように見える青影
(自分と同じ位?)と思う


ゲーセン前に食べ物を売ってるのに気がつく


くんっと、いい匂いがする♪
ケバブのワゴンカーである
食欲で、流れいる歌はもう耳に入ってなかった


中で1人の兄ちゃんが、肉をスライスしている
毛唐ケトウだよな、この時代結構いる?
いるんだ、そう言う時代か??
(仲、いいのか)と思う
今の時代仲いいの?
夢かも知れないけど..


「食べテェー、夢でも美味しそうな匂い〜〜」


「夢でも美味しそうな匂いって?」
「なに、笑う〜」青影の近くにいた女子達が、そう言ってクスクスしてるが、青影は気づかない


回りの明るさ見慣れない物に色々気になるも、美味しそうな匂いに、縦棒に肉がガシッと巻き付いていて、それを削ぎ落として何かに挟んでいく食べ物に、またまたお腹が鳴る
みんな受け取った先から、かぶりつき美味しそうに食べている


(食べてぇー。なんの肉?食べるれるようだから、気にしなくていいか)と、青影はタッタッタとワゴンカーに行き、2種類のケバブを頼む


「これってなんの肉?」

「マトン、羊。羊」

「羊」
(言葉通じるよなぁ。トーン、ちょっと違うけど)と、へーとかホーとか思う青影


「コーヒーは?」と毛唐に聞かれ、試しに飲んでみるかと「それも」と言う

「ホット、アイス」と聞かれ、へっ?と思うも

「ホット」と答える。笑顔でにこやかに「砂糖、ミルク?」と聞かれ、首を振る青影飲むと苦く、

「砂糖頂戴、そのミルクって奴も」

「そんなに苦かった、コーヒー?」
肌の色の濃い毛唐が不思議そうに言い、少年の苦そうな顔に店の男は笑う

砂糖とミルクを入れると、色が変わってへーっと思う青影に、袋に入れたケバブを渡す

曲が聞こえていたゲーセンの前には、座って喋って、コーヒー飲んでる自分と年が同じようなで、自分も同じように前に座って、ケバブを取り出し、大きく一口いく

「えっ、美味しい。羊の肉美味い」と、あっと言う間に2つ食べる青影
店から曲は、流れたまま
曲は、反復されているようだった
青影は、途切れていた続きを聞き始め


どこかで呼んでるハニー
ふるえる白い胸
うつむいて 歩く
遠い霧の街
誰も誰も気づかない
私のこの涙
いいの これでいい
そうよ ひとりなら
いつまでも泣ける
どこかで呼んでる ハニー
ハニー ハニー
誰かが呼んでいる


この曲、自分のいた場所から離れてしまった?
自分以外いなくなった?
しんみりしてるなぁ
おいらどうしよう、元に戻ろうにも戻れない
戻れないように思う、夢でないように思うんだよな、絶対


夢なら目が覚めればだけど
そんな事を思っていたら、青影の前に女性が立っていた



続く
→「青影」2











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