「アジアとの玄関口~下関・唐戸辺り」
フクのせりで有名な下関唐戸市場の周辺は、明治大正時代の有数な企業や金融会社の本支店が建ち並んでいた中心街でした。
このシンボリックな方位計のある建物は、旧秋田商会ビルと言い、唐戸の交差点に北側にあります。
1915年に完成したこのビルは、西日本最初の鉄筋コンクリート造り、海運会社として名を広めた秋田商会が保有しています。下関を代表する往時を知ることが出来るビルであり、現在は資料館としても使われています。畳敷きの和宴会が出来るフロアや屋上庭園などがある不思議な場所です。
大陸との通商の要衝であった下関は、1970年頃から交通インフラから取り残され、通過都市化していましたが、唐戸から下関駅の間を再開発し、複合飲食施設(カモンワーフ)や水族館(海響館)がオープンしたことによって、新たな観光客の集客に努めているところです。同時に対岸の門司と共同でノスタルジックな取り組みを進めています。
新しいモノ・コトにシフトすることも大切なことですが、古き良きものをしっかりと観光コンテンツ化することも大事なことです。
古き良きものは、唯一無二な存在ですから・・・
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