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「かつては、海岸線だった~住吉大社」

住吉大社は、全国にある住吉神社の総本社です。山口県下関市の住吉神社、福岡県福岡市の住吉神社ともに「三大住吉」の1つに数えられます。

大阪市南部、上町台地の西端において大阪湾の方角に西面して鎮座しています。古くは外交上の要港の住吉津・難波津と関係して、航海の神・港の神として祀られた神社です。かつては、お社は海辺に面しており、江戸時代には広く庶民からも崇敬されていました。「住吉」の読みは、現在は「スミヨシ」だが、元々は「スミノエ(スミエ)」だったと言われています。

住吉大神と神功皇后を祀る四本宮は、第一・第二・第三本宮が縦直列、第三・第四本宮が横並列という独特の配列はあたかも大海原をゆく船団のようです。また、「住吉造」と称される本殿は、神社建築史上最古の様式の一つで四本宮すべての本殿が国宝に指定されています。そして、住吉鳥居は、貫 (ぬき) の両端が柱から外に出ないことと、柱が四角であることです。

参道脇の道路には、チンチン電車(阪堺電車)がゆっくりと通り抜けていきます。天王寺と恵美須町からやって来る線路が合流し、堺の浜寺まで走っています。
600基もある石灯篭を愛でつつ、摂津国の一之宮を拝する、下町情緒を感じるノスタルジックな小旅行を味わうことができる場所です。

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観光情報総合研究所 夢雨
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