「テイクアウトの元祖~台東区・おかず横丁」
正式名称を「鳥越本通り商盛会」というおかず横丁は、鳥越神社のお膝元にある延長230メートルの商店街です。
当初は、日用食料品を取り扱う商店が集まり、60軒程度が商いを行なっていました。
スーパーマーケットなど無い昭和の時代には、個人経営の商店が集まり、商店街を形成している事例が沢山見受けられました。
特に、ここ下町・台東区は町工場が多く、家族総動員で朝から晩まで働いているという家庭が少なくありませんでした。
当然、家に帰ってからおかずを作ることは、腹ペコのお腹が我慢できません。そこで、帰りがけに、気軽におかずを買って帰る。そのような風習が根付きました。
そのため、商店街には、味噌屋や漬物屋、総菜を提供する魚屋や肉屋が揃っていました。
また、子供たちが商店街で遊び、その合間におやつを食べるようなお店も存在していました。まさしく、今で言うファストフードとテイクアウトの元祖のようなものです。
最近は、テレビドラマや町歩き番組などでも数多く紹介され、遠方からもお客様が増えてきていますが、主たるお客様は地元住民、時間は流れていきますが、大切にしたいニッポンの姿ですね。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ、サポートをお願いします。
NOTEのスタートからの記事をひとつの成果物として、自主出版する費用の一部に使わせていただきます。