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「まだ蒼々として~駒込・六義園」

自宅から一番近くの輝葉探しは、やはり、六義園になります。柳沢吉保が造園したという都内に残る大名庭園の一つです。
カエデ紅葉も素敵ですが、イチョウ黄葉もとても素敵です。

この年は、銀杏が落ちるのが早く、絨毯になっていましたが、カエデは、まだ蒼々としていました。黄色と緑のグラデーションが見事、秋空とが水面に映える姿は秀逸です。

このような六義園ですが、その造営は、元禄年間1702年とされます。柳沢吉保夫妻は、川越藩主時代は、当地から離れていましたが、徳川綱吉の死後、六義園に戻ります。
廻遊式築山泉水庭園は、紀州の和歌の浦を模したと言われます。六義は詩道の基本とする六つの体「賦(ふ)」「比(ひ)」「興(こう)」「風(ふう)」「雅(が)」「頌(しょう)をいいます。そして、その庭園は「むくさのその」と呼ばれました。

明治時代になると岩崎家が別邸として取得、1938年に東京市に寄贈されるまで、代々住まうこととなりました。

春は、庭園入口付近の枝垂桜、初夏の躑躅と四季折々の花々を愛でることができますが、やはり、秋の黄色や朱色の木々は、この庭園の至極の時間となります。
秋晴れのお昼間、ふらっと訪れたい名園、さて、今年はいつ出没しようかと・・・。

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観光情報総合研究所 夢雨
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