「桜のトンネルを颯爽と~東京都台東区・谷中霊園」
東京都が運営している霊園の一つに谷中霊園があります。
上野公園から北に続く大きな土地には、徳川慶喜や渋沢栄一、鳩山一郎、横山大観などの歴史的偉人も埋葬されており、春秋の彼岸には、数多くの方がお参りに来られます。
明治維新の神仏分離令によって、明治政府は公共の墓地を整備する必要に迫られました。
ここ谷中霊園も天王寺域の一部を没収して1935年に開設されたものです。
最寄り駅である日暮里駅から上野公園方向に延びる中央園路の半ばに五重塔跡があります。幸田露伴の小説のモデルとなったものですが、1957年に焼失してしまいました。
この中央園路は、さくら通りとも呼ばれるように、都内でも有名な桜の名所でもあります。
満開の桜は、トンネルのような趣き、お墓の横で宴に饗する酔客がゴミを放置していくことも少なくなく、今では宴会を開くことが禁止されるようになり、ゆっくりと花々を愛でることができるようになりました。
夜桜見物の宴席が無くなった分、夜の桜見物は少しばかり怖いです。
お墓地ですから・・・
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