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「昭和喪失~品川・八ツ山橋」

品川駅が港区に属して、京浜急行の次の駅が北品川というのは、有名な話です。
また、線形の影響で品川駅を出た京浜急行の電車は、ゆっくりとJRの線路を越していきます。そう、ここ八ツ山橋は、港区と品川区の区界。東海道と当時の国鉄を立体交差させるために1872年に架けられた橋です。日本で初めて作られた鉄道陸橋。そして、ゴジラが上陸した最初の場所が八ツ山陸橋と言われています。

八ツ山は、北品川北端の地名で武蔵野台地の突端の丘端。昔この付近に八つの岬があって、海に突き出ていた海岸だったためにこの名前がついたと言われています。

今、JR品川駅周辺は、大規模な改築工事が始まっています。その理由は、2030年代に開業予定のリニア中央新幹線に伴う工事です。高輪口の駅前整備をするため、現在JRのコンコースと同じレベルにある京浜急行ホームを、山手線などと一緒の地上レベルにする工事です。

それに伴って、京浜急行も北品川周辺から八ツ山橋にかけて、大規模な改修移転工事が行われます。それも電車を走らせながらの高難度な工事。
そして、踏切も連続高架となり、品川駅にかけて、ジェットコースターのように、一気に下っていくこととなります。

今あるこの風景も時間を経るに従って、失われていくのでしょう。これも一つの昭和喪失と言えます。

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観光情報総合研究所 夢雨
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