「俯瞰するニッポン~水を防ぐ先人の知恵~木曽三川・輪中地帯」
中京圏・濃尾平野は、名古屋を中心に発展してきました。
しかし、かつては現在の熱田神宮辺りが伊勢湾の岬でした。そのため、古代からの街道である東海道は、熱田から桑名まで、海上を移動していました。
今では、埋立て等によって、陸地が拡大され、現在の名古屋駅周辺が中心地になってきています。
その低地には、数多くの河川が集まっています。
木曽三川と呼ばれる木曽川、長良川、揖斐川が、伊勢湾に注ぐ場所です。
そこには、「輪中(わじゅう)」と呼ばれる堤防で囲まれた集落が存在します。この地域は、岐阜県・愛知県・三重県の県境でもあります。
輪中の定義は、低湿地集落と農地を包括し、囲堤を持つことと水防組織体をつくって外・内水を統制する治水共同体を指します。
一方、温暖化の影響で、水害が増えている昨今、外・内水の水防にも変化が見えてきています。河川が集まる不安定さ・・・その意味からも輪中地域の在り方・変化への対応が求められています。
教科書で習う日本の地形は、2Dでは理解しづらいものです。
しかし、俯瞰する3Dの世界は、納得感のある正真正銘の蘊蓄なのでしょう。
俯瞰するニッポン、やめられません!
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ、サポートをお願いします。
NOTEのスタートからの記事をひとつの成果物として、自主出版する費用の一部に使わせていただきます。