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魔法を使いたい時

荷物、自分で定位置に戻ってほしい
現実は一旦見なかったことにするわけで

大体の場合で魔法が使える様になりたいが、旅行とか帰省の時の荷造りと荷解きの時は本当に魔法の能力がほしい。私も奥様は魔女のサマンサのように鼻をピクピクさせて、服やモノを元の場所に戻したいし、魔法の杖を踊りながら振って洗濯を干したい。

まぁ、しかしそんなわけもなく。
帰省する時などは夫は先に帰ることが多いので、大きなスーツケースに子と私の二人分の荷物を入れていて、その準備も片付けも私一人でやっている。この準備も慣れてきたし、彼女も大きくなってきて必要なものが減ったりもしたので少しずつ準備も片付けも早くはなっているんだけれど、モヤっとするのは夫に「色々やってくれてありがとう」と言われることである。

『ありがとう』という言葉は良い言葉のはずなのに、何か引っかかる。まだ子どもが赤ちゃんの時、離乳食を作って出すたびに夫に「ありがとう」と言われた時期があった。それが好きじゃなくて、「これは子どものために作ったものなのであなたにありがとうと言われなくて結構。子どもがありがとうと言える時になったら言ってもらいます。」と代理ありがとうをやめて欲しいと伝えたことがある。なぜだ!これは良いことだろう?と夫は言っていたが、なんだか本当に絶妙なんだよなぁこの気持ちは…
このモヤモヤも同じ様な感じなんだろうと思う。こういう『ありがとう』の使い方をされると、自分が召使の様な気持ちになる。それは私がそう受け取るのが問題なのかもしれないが…

ニュアンス的である上に日和見的であると言うのが厄介ではあるが、「色々子どものために用意してくれてありがとう」って、私は自分と子どもの為に全てをやっているわけで、あなたのためじゃ無いのでって思うのと、それなら『持って行っているものを全部把握してもらう』方がよっぽどありがたくて、旅先でアレはあるの?コレはあるの?とか姑か子どもみたいな質問をしないで頂きたい。特に私がPMSの時なんかは、些細なことが起爆剤となり得ることは一体いつになったらわかるのだろう…

私はそんなに遠くない未来に閉経するんだぞ。

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