偏愛シネマアワード2021

ようこそ『偏愛シネマアワード』へ。                 このアワードは、私がその年に観賞した映画の中からベストテン形式で映画作品を紹介する年末の独りよがり祭典です。

タイトルにもある通り、受賞作は私個人の"偏愛"によって選出されます。シネフィルでもなく、現場に関わってるわけでもない。ただ推し俳優を眺め、推しクリエイターの思想を覗きたいがための動機で映画を観賞しているのかもしれないという、このグラグラな自分のスタンスを見つめ直す機会でもあり、同じ偏愛を持った人と繋がりたいという目的で去年に引き続き開催致します。

作品賞 ベストテン

偏愛シネマアワードにおける作品賞は、独断的な総合評価として順位付けしたランキングになります。結果は以下の通り!

8,『映画大好きポンポさん』

ここまで映画の編集に
フォーカスしたフィクション今までにあったか??
トランジションへのこだわりすごすぎて
もはやこの作品自体メタ的に感じる
フィニのエディターズハイシーンに拝涙された

持つ者と持たざる者
結局は人と人のつながりで完成するもの
あのプレゼンはもはやインスタレーション

「あんたは目が死んでるから監督ね」
「俳優の目が輝いてなくてどうすんの」

何かひとつ大好きなものがあればいい
自分にはこれしかない

ヲタクで世界は周り、ヲタクを摂取して回る世界
馬鹿にした目線を向けて、ヲタクを搾取する日本
はぁ、そんなもん中指立てて好きなものつくるよ

「満たされている人間はものづくりする資格なし」

「何かを残すことは、それ以外を犠牲にすること」

「友情を切る、家族を切る、生活を切る」

「私は、何者だ」

『ファーザー』

「時間」と「主観」を操ることができるのが映画
認知症との相性が良すぎる

さよならしてきた人たちを思い浮かべて
本当だったら泣いてしまうんだが
何かそれを通り越して
ホラーすぎて泣けない
ただ瞳孔ガン開き

老人ホームのアンソニー、ちょっと痩せてた?
あの歳で現役ってだけでもすごいのに体型も変えたのか??アンソニーホプキンス

アンソニーの周りにいる人誰も適切な対応が出来てないんだよな。想像力をもって相手とコミュニケーションをすることが大事な気がする。

『プロミシング・ヤング・ウーマン』

キャリーマリガン勝ち!!!!
画力やばい。

父権社会への絶望で終わらず
ちゃんとぶちのめす。

コバルトブルーの中の赤。
車のバックライト??だけ割って赤い破片が散らばってる引きの画。つよすぎる。。

なんかもう、素晴らしすぎてラストは終始にやついてしまった。

“Toxic”をあそこまでスリラー込められるんか。圧倒された。

ボーバーナム個性出し過ぎ。あの役柄だからキャスティングされたのか、彼なりの味付けが許されたのか、どちらにせよ良い。好き。

pharmacyの店内あんなネオンの看板ないだろうけどブリトニー踊るなら最高の演出。

カサンドラを枕で押さえつけてるアルモンローがあまりに見窄らしく哀れで心の中で拍手を送った。素晴らしい。男はいつまでも”Kid”なんだよ。そして”Not Wrong”なんだよな。F!!!

『サイコ・ゴアマン』

このカルト的熱狂ぶりはなんなんだ!?
となんの前情報もいれずに観に行ったら
終始死ぬほど笑った。
映画館でここまで他の観客と一体となったのはいつぶりなんだ、、素晴らしい映画だった。

内容はほぼナイ!
けど映画としての面白さのツボをちゃんと押さえてて、というかツボしか押してこない。妹のミミがクレイジーすぎる。そしてそのミミに太刀打ちできない名もなき悪魔(サイコゴアマン)。
雑に敵襲来からの最後はまさかの決着のつけ方。いやもはやもうそれやるしかない。

『イン・ザ・ハイツ』

いやこれ自然と体動いちゃうでしょ。みんなで一緒にアラバンサしちゃうでしょ。
アメリカでの上映風景が羨ましいんだが????

ハミルトンはディズニー+で観れるらしいが字幕ないのいけるんかな。頑張るか。

『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』

水晶体の中のハーレイ美しすぎる!!

今まで南米舞台にした映画はいっぱいあるだろうけど今年に観ると勝手に変な意味合い付けちゃう。

というかアメリカが犯してきた罪が多すぎて贖罪を映画に潜ませることがもはやデフォ。


ハーレイクインが誰よりも先に見せてくれたように“自分の正義で裁く”って姿はやっぱり見てて気持ち良い。
(見苦しいのもあるが)

「現実に起こったら誰かが止めてしまう行動をさせるためにフィクションがある」って誰かが言ってた。

「あんた自分の道理に反するから死刑」
はフィクションの中だけ。
自分だけの正義持って実行するってかなり危険。
言うだけでも批判殺到。
そもそもその人に魅力無かったら共感もないしただ見苦しいだけだ。

直近だとプロミシングヤングウーマンもそう。

ラットキャッチャーがラタトゥイユって言われてんの地味に好き。

10,『サマーフィルムにのって』

映画、作ってこ、残してこ、語り継いでこ

映像研には手を出すな、映画大好きポンポさんと同じアツいものを受け取った。
こういうものづくり大好き人間が出てる映画が好き。
外れ者を寄せ集めて映画作る展開も◎

9,『ブラック・ウィドウ』

フローレンスピュー優勝。
『若草物語』『ミッドサマー』があった去年に観たかったけどそれでもちょっとやばい。語彙力失う。MCUの世界線でもちゃんとピューピューしていた。

これを観た後ではEGでのナターシャの死はただの犠牲ではなくなった。トニーの死と同じものを感じた。
エレーナのポケットいっぱいジャケットを羽織ってCW後のアベンジャーズメンバーをリユニオンさせる。そんなに頑張らないでよと思った瞬間涙が止まらなかった。
とっくに”第二”の家族とは疎遠になり、アベンジャーズという”第三”の家族との絆が失われそうになっていた時に果たすエレーナとの再会は意味が大きい。
結果的にナターシャは一人ではなくなった。

フェロモンロックってなんやねん。きもす。あのねちっこい感じがすごくワインスタイン。と言ってなんでもフェミ文脈に乗せるのももう良くない。あれがおっさんのスタンダードなんだよな。

タスクマスターさ、マスクとった時の娘のどこ見てるか分かんない感じがX-MEN3でストライカーに操られてたプロフェッサーXと同じ能力を持つ男に似てて狂気だった。設定も似てる。

ディズニー+観てる前提で作るのもう始まってたのか。危なすぎる。去年公開だったらどうなっていたか。ディズニージャパンはそこまで柔軟じゃないし日本のMCUヲタのことそこまで気にかけていない。

『最後の決闘裁判』

決闘して勝ったら勝訴!
ってなに?笑笑
宗教、神が絡むこの時代の価値観本当にすごい。意味が分からん。
悪魔のせいなら無罪。の方がまだ分かる。

被害を受けた女性の周りには
・私も被害受けた事あるけど我慢するのが生き方なのよ姑
・あんたも彼のことイケメンって言ってたじゃない友達
・味方じゃない夫
そんなクソみたいな環境なのはもはやデフォ。

最後の決闘は、
妻のために命を懸けてレイプ犯と戦う
というような構図で描かれていないのは明らか。
全ては自分のため。
だから「決闘」は男根主義的なものでしかないし、けど映画としてのうまみをそこに感じてしまっている自分もいて、その場に立ち会っていた王妃だけが我々観客と同じ目線でその決闘を見ていたことが唯一の救い。だとしても平常心で見ていられるものではなかった。

ジョディーカマーの表情からは、全てが済んでもそこにあるのは虚無だけなのが突きつけられる。

虚栄心、嫉妬心、所有欲、信仰、男は無駄なものばかりぶら下げている。

『キャンディマン』

『キャッシュトラック』

ステイサムジャンキー化必至

子供はガイリチ映画を観て育つと
やたらと時系列で遊ぶようになります

終盤の追尾ステイサムは素晴らしい画すぎてにやけてしまった。いや終始にやけてたかもしれん。

序盤のジリジリ見せ場までタメてくるあたり好き。

「ステイサムとガイは共に柔術を学んでいる(帯はガイの方が上)」
いや知らんかったけど聞いてない笑
みたいな遊び心満載パンフ

恥ずかしながらステイサムを発掘したのガイリチなの知らなかった、、

ふたりのキャリア年表とか記載されてて親切設計

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