往復書簡 限界から始まる
お疲れ様!
今日は、「往復書簡 限界から始まる」について紹介していくよ。
これはフェミニストの上野千鶴子さんと、元AV女優、元日経新聞記者という異色の経歴を持ち主の鈴木さんの共著で、2人が手紙をやり取りするみたいな形式になっている内容だよ。
結構ボリュームがあって、まだまだ消化しきれてないんだけど、人生について考える上でヒントになることだったり、目を背けてたな…ということに気付きたり、学びの多い1冊でした。
ポイントを絞りきれてないので、印象に残った言葉をいくつか列挙していこうと思います。
30代は、子供時代の万能感をしなって能力にも体力にも限界を感じる時期です。それと同時に、限界までなら自分に何ができるかという「自恃(じじ)」もまた生まれる時年齢です。できることとできないことを腑分けし、できないことを諦め、できることを誠実に丁寧に、手を抜かずにやっていくことから、初めて自信と信頼が生まれます。そして自信と信頼は確実に蓄積していきます。
自恃というのは、自分自身を頼みとするという意味ね。まさに我々30代、しみます。。
今でも女は、自分の力で承認を獲得することができないのだろうか、と。
これは、モテメイクやモテファッションなどのマニュアルが流通していることに対しての上野さんの言葉。彼氏欲しい!いると安心!みたいな人って、要するに承認欲求満たしてるのか〜と今更なるほどと。でもそれって情けないことなんじゃないかなって改めて思った。(男にとって)かわいくない女で結構!自分の承認欲求を男だけで満たしてはいけない。
対価を求めずに与えることほど豊かな行為はあるでしょうか。その報酬は、他人からではなく、自分自身からきます。
自分自身から確かに達成感とか満足感が何よりの報酬だよね。それって自分自身から湧いてくることかもしれない。そういうものを自分に正直に探すって大切よね。
vocation(天職)とprofessional(仕事職業)とjob(仕事)は違います。この3つが一致すれば後でしょうが、そういう人は滅多にないでしょう。天職は金になってもやらならなくてもやる仕事、職業は専門性をもとにそれで食える仕事、ジョブが好きでも嫌いでも人に言われてやる有償の仕事。その他に趣味と言うものがあって、これは持ち出しでもやる活動のことです。
ここ、一番突き刺さったかもしれない。働くことについて考えてきたけど、働くことを3つに分解する考え方はなるほどって思った。自分がどの仕事について考えているのかによって、全然答えは違ってくるよね。
歩く道は、歩いた後にしかわからないものです。
結婚も家庭も女の人生の「安全保障財」にはならないということは、それを卒業した女たちが腹の底から味わったことですから。
上野さんは、結婚しようがなんだろうが、最後はみんなお一人様だよと強調している。昨日まで、「お別れホスピタル(沖田×華さん)」というマンガを読んでていて、そこでは終末期の患者さんがいろいろでてきてね。いろんな死に際をみて、最後はほんと、その人自身の人格、人徳だな…と感じているところ。
あなたたちの世代には、この自己責任論が過剰に刷り込まれているかもしれませんね。
たしかに、自己責任論のせいで頑張りすぎてしまうところはあるよね。社会の仕組みのせい、という問題もあるから、そういう視点をもって冷静になりたいよね。
生きるとはこの自分のエゴイズムと孤独に向き合うことに他なりません。
あなたが今何者であるかの方が、かつてなにものであったかよりも、もっと大事です。
これ、アドラーの、「かわいそうな自分」「きらいなあの人」ではなくて、「これからどうするか」を考えなさい、に通ずる。しみたわ〜前向きにいこう!
長くたらたらとごめんね〜また語りましょ〜まる