【映画感想】ロストケア
繁忙落ち着いてきて、久しぶりに映画行けた！
公式はこちら↓↓
前評判良くて気になってた〜。
松山ケンイチさんと長澤まさみさんが出演してるよ！
めっちゃ泣けたー。
あらすじとしては、松山さん演じる介護士が42人を殺したという話で、それはなぜなのかと。
その介護士は、殺したのではなく、42人を救ったという。
社会や福祉の穴だったり、介護の現実だったり、、、まざまざと見せつけられた。
介護施設や有料老人ホームとかを利用できている人は一部で、
そんな『安全地帯』からじゃ、穴の中にいて地を這う人のことはわかるはずないという投げかけ。
抜けられない絶望。
一回落ちると這い上がることはできない。
人が壊れていく。
そんな狂気じみた終わりの見えない介護生活から、介護者のことも要介護者のことも、救ったのだと。
42人殺害の裁判で、傍聴席から、父を返せ！！と叫び声。
これを叫んだのも、介護疲れで今にも倒れそうだった女性。自然死だと思っていたが実は殺されていたと知って、極刑を求めての叫び。
個人的には、元気だったあの頃の父(元気だった父)を返せということであって、最期のときの父ではないのだろうなと思う。
介護から解放されてホッとして、新しい人生を歩み出せた人もいる。
この42人の最初の人は、この介護士のお父さん(柄本明さん)。
会社を辞めて(辞めるしかなくて)介護をしていた。
認知症がひどくなると目を離せない。
だから働きにでることもできず、食うに困るようになった。
いよいよ無理だと思って、生活保護を受けようとしたが、あなたは働けるでしょとあしらわれ、生活保護をうけることすらできなかった。
些細なことにも手を挙げてしまう。
狂っていく。
そんなとき、お父さんから、俺を殺してくれと頼まれる。
こんな自分は嫌で、迷惑かけるのも嫌で、
動けないわからない自分も許せず、
なにもかもわからなくなる前に、
頼むから殺してくれ。
それが最初の殺人。
家族という絆(呪縛)が、どれほどお互いを苦しめて、介護者を追い詰めて。
本当に悪なのか。
むち
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