「六人の嘘つきな大学生」の感想
浅倉秋成さんの「六人の嘘つきな大学生」を読みました!
きっかけは娘が持ってきた映画のチラシ
「なんか面白そう」と11歳の娘
確かに面白そうだったので
小説を読んでみることにしたのです
<あらすじ>
大手企業の新卒採用試験最終選考に残った6人の大学生。最終試験として課せられたグループミーティングの最中、六通の封筒が発見され、そこには「〇〇は人殺し」という告発文が入っており・・・
ミステリー要素がありつつ、
人間の二面性や就活の問題にも切り込んでいます。
二転三転するストーリー展開と徐々に明かされる真実に驚かされ、ページをめくる手がとまりませんでした!
この小説は、緻密なプロットとキャラクターの心理描写が魅力で、読後感も良い作品と言えるでしょう
<人間の二面性>
その人の、その事柄の
表面しか見えていないのに
いい人と思ったり、嫌だなと感じたり・・・
でもその真相は全く逆なのかもしれない
このお話の中でも何度も体験させられました。
人を知ること、
人が人をジャッジすることの難しさを
改めて考えさせられるそんなお話でした。
<就活>
就活がテーマであることから、
一度でも就活を経験したことのある人には
身近に感じるのではないでしょうか
私も20年ほど前、就活氷河期と呼ばれる時代に
就活を経験してきました
なかなかうまくいかず
ようやく手にした内定は「派遣」
東証一部上場の大手メーカーへ派遣され勤務していた頃、正社員として働いていた人たちは決して優秀な人たちだけではなかった
それでも「正社員」と「派遣」
給与も待遇も全く違う・・・
時代やタイミングだけでこんなにも差が出てしまうのかと、悔しい思いをした
そんな出来事を思い出しました
本編の中で人事担当のセリフ
「どんな選考をすれば優秀な学生をとれるのか、相手の内面を見極められるのか、なぁんにもわかってなんかないんです」
「やっぱり最後は圧倒的に『運』です」
私も転職し、
今は「運」良く正社員として働いています
就活なんてだいたいが「運」
本当その通りだと思います
<まとめ>
シンプルに面白かった!
映画も観てみたいです!
作者、浅倉秋成さんの別作品も
読んでみようと思います!
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