最近、利用者さまや職員さんから「この人はどれくらい運動をしたらいいですか?」と聞かれることが多くなり、自主トレーニングや職員による機能訓練の提供方法を考えることが多くなりました。 私の業務に他施設で集団体操を週1回行うことがあるのですが、これも30分くらいで足りているのかなと疑問に思っていました。 本日は、原点に返って高齢者に対する運動の頻度と時間について考えたいと思います。 参考書籍は、高齢者の運動療法を学ぶ上での教科書といっても過言ではない京都大学の教授、市
リハビリテーションに関わるお仕事をされている皆様は「リハノメ」はご存じでしょうか? 私もサービスの名前は知っており、今までYoutubeでの無料配信などでお世話になっておりましたが、今回正式に入会することにしました。 リハノメのコンテンツ「リハノメ」とは PT・OT・STの為のどこでも学べるオンラインセミナーサービス。臨床に悩むPT・OT・STのために、各分野の専門家が臨床敬ケインや研究成果に基づいた知識、技術をお届けします。 ”公式ホームページより(https://www
本日は目線を変えて地域高齢者に目を向けた論文が気になったので読んでみました。 なお下記の論文は「サルコペニアに対する運動療法の標準化と効果の検証」の2次的な解析とのこと。 参考 COVID-19対策に伴う外出自粛時期の地域在住高齢者における身体活動量変化ー運動教室に参加していた高齢者を対象とした調査ー https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/36/1/36_35/_article/-char/ja/ 対象 A市で実施し
本日は褥瘡の基本、発生メカニズムについて学習しました。 褥瘡(床ずれ)は臨床上当たり前のように耳にし、PTとして関わる場合は予防のために日々ポジショニングの検討、関節拘縮や運動機能の状態から褥瘡リスクの検討をしたりすると思います。 まずは基本に立ち返り、どのようにして褥瘡ができるのか、今回は非常にわかりやすくまとめられているサイトを見つけたのでこちらを参考にしました。 参考文献 褥瘡辞典 for MEDICAL PROFESSIONAL ~褥瘡(床ずれ)の正しいケ
本日も先日に引き続き高齢化に伴い出現しやすくなる「廃用性浮腫」についてのお話になります。 廃用性浮腫とは何かについては過去記事をご覧ください。 今回はこの廃用性浮腫とそうではない浮腫の鑑別方法についてPT視点で学習していきたいと思います。 廃用性浮腫の診断基準 参考文献 武田 亮二:廃用性浮腫について 洛和会病院医学雑誌Vol32:5-10,2021 URL:http://hdl.handle.net/11665/2653 より抜粋し要約 廃用性浮腫は下肢筋ポンプ
今日はシーティングの症例まとめです。 高齢者施設において、人的問題や離床時間の確保の観点から良し悪しにかかわらず利用者が車椅子で過ごす時間が長区なる傾向にあるかと思います。今回経験した症例は「膝関節屈曲拘縮」という壁にぶつかり施設の車椅子では対応できず、自費レンタルという形で対応しました。 しかし、車椅子選定の結果得られたベネフィットは大きく ・車椅子姿勢の改善 ・姿勢保持中の全身の過緊張の軽減 ・移乗介助量の軽減 ・離床時間の延長 という効果が得られました。 症
本日は浮腫(=むくみ)についての自己学習です。 現在、私が勤務している施設では、多くの利用者に両足の浮腫が認められます。これらの浮腫は医療機関にて明確に診断を受けたわけではなく、心不全や腎不全による原因を完全に除外したわけではありませんが、長時間車椅子上に腰掛けていることによっておこる浮腫であると考えられています。 この浮腫は医学的に「廃用性浮腫」と呼ばれるそうです。 今回はこの「廃用性浮腫」の基礎知識について、下記の参考文献を元に学習しました。 参考文献
今日の自己学習は褥瘡予防についてです。 先日、施設の看護師さんから「最近のエアマットレスなら体位変換は4時間おきでもいいんだよ」と。私自身いつ得た知識かわかりませんが、褥瘡予防は「1〜2時間お気に体位変換をする」という固定概念がありそれについて疑問に思わず実践していました。その辺りのガイドラインを今日は確認しました。 参考文献は2015年10月に日本褥瘡学会から発行された「褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)」です。 URL https://minds.jcqhc.or