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I♡アジュマブックス

お気に入りの出版レーベル

「シスターフッド」の出版社と謳っているアジュマブックスは、実業家で作家でもある北原みのりさんがたちあげたレーベル。親しみを込めて「おばさん」を呼ぶときの韓国語である「アジュ(ン)マ」、私は方言の「アジメ」を使うけれど、どこかあたたかくて好きな言葉だ。立派に?「おばさん」の仲間入りを果たした自分、シスターフッドの強さ頼もしさを実感する日々。

韓国のエッセイやノンフィクションものも多く出版されていて、その中でも「ハヨンガ」は今を生きるフェミニストとしては必読の書!独学で韓国語を学び翻訳された大島史子さんの熱意も伝わってくるセリフの一言一言。まさに「ページをめくる手が止まらない」読書体験を味わえた一冊だった。映画「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」の女性記者の緊迫したやりとりを想起させる。

「咲ききれなかった花 ハルモニたちの終わらない美術の時間」もきっと一生忘れられない一冊になるだろう。ナヌムの家で暮らすハルモニたちが描いた絵の数々に目を奪われる。表現することは自らを癒す行為のひとつなのかな。映画「かづゑ的」で、ハンセン病回復者である宮崎かづゑさんが指のない掌に上手に包帯で筆を巻きつけ絵を描く様子もふと思い出された。

大島史子さんの翻訳作品もまだまだ読んでみたいし、アジュマブックスこだわりのセレクトにも興味津々。次の新作が待ち遠しい!


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