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大切な本㉛「逝かない身体」

シリーズ ケアをひらく

今回医学書院の「シリーズ ケアをひらく」をとりあげるにあたってバックナンバーを改めて見直してみた。現在発刊されているのは45冊、どれも本当に面白いから数冊に絞るのはとても難しい。おそらくシリーズのなかで初めて読んだのは「逝かない身体」だったけれど(タイトルの衝撃!!)、自分の中でバイブル的存在なのは「その後の不自由」かな。タイトルから秀逸でまさに自分のことを言い表してる!と、「その後の不自由」というフレーズは何度も使わせてもらってる。

信田さよ子さん、宮子あずささん、熊谷晉一郎さん、内田樹さん、立岩真也さん、中井久夫さん…その分野の大家から新たな注目すべき書き手まで、とにかく著者のセレクトが素晴らしい。もちろんこのシリーズで初めて出会った方もいるけれど、そうそうこの人のこういうテーマの作品が読みたかったの!!と毎回新刊が待ち遠しい。それはもちろん作者の魅力もさることながら、20年にわたってシリーズをたったひとりで手掛けられてきた編集者、白石正明氏の尽力によるところが大きいのだろう。
惜しくも今年の3月で退職されたとのことだけれど、その後につづくシリーズも柴崎友香さん、赤坂真理さんと益々ワクワクが止まらない。
一冊一冊が愛おしいから、このシリーズのことはまた別の場所で語りたい。


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