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大切な本㉙「プリズン・サークル」

塀の中の物語

地元でホームレス支援を行っているNPO主催の上映会で観た映画「プリズン・サークル」。上映後には坂上香監督、受刑者として出演されていた「ますだ」さんとのトークも。
監督の制作過程の談話もかなり興味深かったけれど(スポットを当てる受刑者を選ぶ際、性加害者だけはどうしてもためらいがあったそう)、ますださんが出所後社会福祉士・精神保健福祉士の資格を取得されたと聞いてめちゃくちゃ触発された。
通信大学に通い始めてはいたけれどまだ国家試験のことはぼんやりとしか考えておらず、彼のことばを受けて絶対に私も受かりたい!と後押しされた気持ちになった。もしまたお会いできる機会があれば、あなたがきっかけで私も社会福祉士・精神保健福祉士になれましたってお礼を伝えたい。

坂上香監督の素敵なお人柄や他作品については他で改めて言及するとして…

自分とは縁のない世界と思っていた「刑務所」も福祉を学ぶ中で身近になってきている。映画鑑賞後本という形で改めて読み返し、きっとこれから何度も読み返すことがあるだろうなと感じた一冊。
寮美千子さん・黒栁桂子さんの著書はいずれも社会福祉士仲間が教えてくれた。いずれも最近常に頭にある「対話」ということばが改めて想起される内容で、使い古されたことばだけれど人は一人では生きられない社会的動物なんだなあってしみじみ感じさせられた。

映画「刑務所の中」で出てくる「ムショ飯」は特に印象的だった。原作の漫画もノスタルジックな世界観で、20代の時に読んだ記憶が今でもなぜか強烈に残ってる。どんな境遇にあっても人は食べることから逃れられない。
塀の中の世界だけでなく、食をめぐるいろんな世界ものぞいてみたい。


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