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大切な本⑯「かしこくて勇気ある子ども」

グラフィックノベルの世界

漫画より文学作品が高等だ!なんて露ほども思わないけれど、コマを追うのが苦手なのか…マンガはそんなに数を読んでいなくてのめり込める作品に出会えることもあまりなく。イラストや画像よりただひたすら文字を追うのが性に合っているのかな。

グラフィックノベルというジャンルを知ったのは割と最近。人物の表情や背景の変化、色味のグラデーション…たくさんのことばを重ねなくても絵という表現方法でこんなにも重層的な情報が伝わってくるものかと驚いた。女性会館のライブラリでたまたま手に取った「かしこくて勇気ある子ども」、子をもたない(もつ予定もなかった)私でも感極まる思いに満たされてすぐに山本美希さんの他作品を取り寄せ。『Sunny Sunny Ann!』『ハウアーユー?』どれも最高!と胸アツに。

日本軍の「慰安婦」だった韓国人女性の人生を描く「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」、重いテーマだけれどイラストだからこそことばでは尽くせない思いを表現できるのかもしれない。

自分に絵心が全くないから余計にイラストやマンガなどを手段として表現できるアーティストって素敵だなあと思う。受け手として感動したり熟考したり柔らかな感受性だけはずっと持ち合わせていたい。


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