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大切な本㊳「もうすぐ50歳」

同じルーツを感じて

自分は親の方針もありずっと日本の公立学校に通っていたけれど、日本学校に通う在日コリアン「日校生(イルゴセン)」としての活動にも参加してた。「スプリングフェスティバル」という日本の私立高校とのイベントがあって、その練習などで指導員(チドウォン)だった一恵オンニにお世話になったのが最初の出会い。そこから長くお付き合いが続いている、大切な同胞のひとり。

日本学校を出て日本社会で暮らしているとなかなか在日のネットワークは広がらないけれど、朝鮮大学を出て朝鮮学校で教師もされていたオンニは色んな繋がりを持っていて、在日同士の素敵なご縁をいただくことも。沖縄辺野古基地や様々な社会問題にも関心が高い一方で、人形劇や韓国語講座、素敵なパートナーとの登山や旅行など常にフレキシブルなオンニは、長く臥せってた自分のこともずっと気に留めててくれてた。今でも「元気~?無理すんなよ~」とふとした時に連絡をくれる、心の支えのひと。

「それでも私にできること-ある朝鮮学校1年生の一年-」に続きオンニが自費出版された「もうすぐ50歳」には自分も寄稿させていただいた。表紙や本文中の挿絵はオンニのお友達が描かれていて、オンニやパートナーそっくりなだけでなく色味も素敵。

在日としてのルーツを共にする作者の書くものには無条件に惹かれるものがある。4世5世の感じ方や価値観はまた変わっていくのだろうな。


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