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TED「依存の力、力への依存」を見て

この動画、すごく面白かった。
私の中にある依存性に気づき、ちくっとしたり、救われたりした。

昔よく、母に「タバコは体に悪いって知ってんのに、なんで吸うの?自分や家族の健康がそれほど大事じゃないってこと?」と怒っていたんだけれど、「依存する」ことの背景に、どれだけ大きな(そして、個人の問題以上のシステムや社会構造としての)問題があるのかということにハッとした。

最後のプレゼンター自身の話がまた興味深い。

「1944年に、ユダヤの家族の元に生まれました。当時住んでいたハンガリーにドイツ軍が進行してきた時、多くのユダヤ家系の赤ちゃんが泣き止まなかったと言います。赤ちゃんはヒットラーや虐殺や戦争のことなど何も知らないのに。

赤ちゃんは母親のストレスや恐怖を感知します。それが実は子供の脳に影響を与えるのです。私自身は、「お母さんが幸せでないのは、自分を望んでいないからだ」というメッセージを受け取りました。

私はその後仕事中毒になります。自分が有能な医者になれば社会に必要とされるかもしれない。そうすれば、自分は望まれていないという感情を補ってくれるだろうと考えたのです。そうして私は働き続けました。

そして、私の子供達も、自分たちは望まれていないのだという同じメッセージを受け取りました。こうして、無意識のうちにトラウマや苦しみが、世代を超えて引き継がれていくのです。幼かった頃に満たされなかった思いが、常に無価値観の原因になっているのです。」



<依存とはどんな状態のことなのか?>

「仏教で扱われる「餓鬼」とは、膨れ上がった空腹のお腹をかかえ、やせ細った首に、小さな口をもつ生き物。餓鬼は決して空腹感を満たすことがありません。私たちはこのように皆飢えに苦しみ、外にあるもので自分の飢えを満たそうとします。」


「ドラッグの依存だけでなく、例えば消費への依存、セックス、インターネット、ショッピング、食べ物、人、仕事、お金への依存などがあります。権力への依存は「無価値観を埋める試み」だったりもします。


<真の問題は、依存しないといられないほどの「痛み」にある。> 

依存症を理解したいのなら、依存の悪い面ではなく、いい面を見る必要がある。得られるものは(一時的な)痛みからの解放、平和な感覚、コントロール感、穏やかさ。

依存症は、「これらのものが、失われているということ。そして、外部からこれらを補わないといられないくらいの痛みを持っている」というサインなのかもしれない。


<依存から自立への道はどんな歩みなのか?>

痛みを含めた自分の全体性に気づき、深く理解すること。
ありのままの自分を許し、受け入れ、癒されていくこと。
内なる力を育むこと。その力を信じること。
脳の神経回路を書き換え、否定的な思いこみや癖を手放していくこと。

そういったことなのかしら。

「自分に優しくなれれば、他者や自然にも優しくなれる。」

本当にそうだなぁ・・・

そういえばこないだ、
「どう自分に優しくしたらいいのかわからない。」
と質問をもらったのですが

「自分に対して、他の人がどんな風に接してくれた時に、嬉しくなるか?優しさやあたたかさを感じるのか?」ということを軸に、自分で自分にそれをやってあげるのはどうでしょうか。

例えば私にとって、自分の気持ちや体の声をよく聞き、置いてけぼりにしないこと。その存在を尊重し、相談すること。優しくなでたり、ハグしてくれること。「ありがとう」や「ごめんね」を伝えてくれること。など!

自分を大切にしよ〜〜

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