【フィギュア】羽生さんの回復を願う

フィギュアスケートのGPS第5戦の公式練習で、羽生結弦選手が右足首を負傷。それでも強行出場し、優勝を果たした。怪我は「3週間の安静」との診断で、GPFや全日本の出場は「厳しいと思う」とコメント。

悪条件に負けない強さ

前日の圧巻のSPから一転、右足首負傷という重い現実。その無念さは計り知れない。それでも私が抱いた感想は「羽生結弦はやはり強かった」というものだ。条件が極めて悪いなかでも戦い抜いた4分間だった。

4Loや4T+3Aを回避する等プログラム構成を落としたが、それでも3クワドである。おそらく、ギリギリの判断だったのだろう。思えば平昌五輪は怪我が完治しない状態であり、前回のGPフィンランド大会は氷の状態が悪いなかでベストを尽くした演技だった。

アクセル失敗の瞬間に関する妄想

個人的に注目したのは最後のジャンプである。3Aがパンクして1Aになってしまったが、降りた直後に1Euからの連続ジャンプにつなげようという素振りを見せた(が、結果的に跳べなかった)。

おそらくこれは、1Aを降りた時点でとっさに反応したのだろう。なぜなら、2つ前のジャンプで4T+1Eu+3Sを既に跳んでいる以上、ここでも1Euからのコンビネーションを始めから狙っていたとは考えづらいからだ。つまり、一瞬のうちに活路を求めて彼の脳内(あるいは脊髄反射レベル)でギリギリの攻防が行われていた、ということだ。

もっとも、これは私の妄想と言ってもいい。この文を書きながら、まるでマンガの話のように感じている。

 無事回復を願う

それにしても心配なのは怪我のことである。今シーズンのプログラムにかける意気込みは並々ならぬものがあっただけに、本人はさぞ無念であろう。特にFSの完成度については納得していないだろうし、その先にある4Aへの挑戦も一時撤退を余儀なくされた。

いちファンとしては、無事回復すること、そして再発しないことを願う。ただそれだけである。


●追記(2018/11/18)

4回転トーループの着地後の不確かさからオイラーを急遽挟み、そのおかげで3回転サルコウをコンビネーションに入れることができた

んーなるほど。3A以前に、4Tからのコンビネーションが咄嗟の判断だったのか。言われてみればそのように見える。まだまだ勉強が足りなかった。そして、その判断ができる羽生さんが凄い。

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