【フィギュア】羽生結弦 2018GPSフィンランド FS
グランプリシリーズ第3戦の男子シングルは羽生結弦さんが優勝。FSの190.43点はSPに続いて今季世界最高得点。そして、プログラム後半に跳んだ4T+3Aは世界初の成功。快挙尽くしのGPS緒戦となった。
「今」に全てを
ジャンプの着氷が乱れてなんとか堪える場面が何度かあった。珍しく回転不足を取られ、レベルの取りこぼしもあった。体のキレも完全ではない。しかし、それらがどうでもよくなるくらい、凄まじく気迫に満ちた4分間だった。シーズン最後の大一番なんじゃないかと思わせるくらい、「今」に全てを注ぎ込んでいた。
ひとつの物語を共有していた
会場の反応は実に興味深かった。4T+3Aが世界初であることはもちろん、後半に固めたコンビネーションジャンプを3つとも成功させた意味だとか、4分間の過酷なプログラムをまとめきることの凄さだとか、会場で観た方々は深い部分まで共有していたのだろう。そうでなければ、プログラム後半のあの熱狂は説明がつかない。そして、その中心にいる選手の影響力は尋常ではない。
リアルタイムで追いかけるということ
今シーズン初めてリアルタイムでフィギュアスケートを追いかけて、毎週のように心を動かされているが、今回は格別のものがある。追いかけるというのは、こういうことなのか。興奮が収まらず、今夜はしばらく寝られそうにない。この文章は後日読み返したらきっと恥ずかしいに違いない。
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