5【木の剪定。季節の山仕事。梅の木に助けてもらう。】
遊暮山の日々。
日々といっても毎日いるわけではなく、週の半分くらいは山仕事をしている。
山仕事は季節に合わせてやるタイミングがある。人間の都合に合わせるのではなく、自然の都合に合わせる。
木の剪定も、季節が大切なようだ。
木の種類によって剪定に適した季節があり、その季節ではない時期に剪定をしてしまうと、その木は弱ってしまったり、最悪の場合は枯れてしまうらしい。
遊暮山には、10本以上の梅の木がある。
今年の3月頃には梅の花が満開に咲いて、とても綺麗だった。その時は木の下にはたくさんの笹が生えていて、梅の木の上の部分しかみれないような状態だった。
5月頃には梅の実がたくさん成っていた。梅の実を収穫するには笹や草の手入れができておらず、10本以上の梅の木があるのに、2〜3本の木からしか梅を収穫できなかった。それでもなかなかの量の梅の実を収穫できた。
10年以上放置されていた梅の木なので、枝は向こう側が見えないくらい鬱蒼と茂っていた。剪定をされていない間も、梅の木が陽の光を求めて成長し続けた結果だ。
それでもたくましく成長した梅の木が今も残っていて、自然の生命力はすごいなと感心している。
木の剪定は、人に都合の良い植物の状態を保つ為に行われる。
例えば、花がたくさん綺麗に咲くとか、、果物の実が成り収穫もしやすいとか。
人の都合だけしかないかと思いきや、剪定をすることで植物にもいいことがあったりする。
剪定をすることで、虫の害を防いだり、病気になりにくい状態を保つことができたり。
梅の木の話に戻る。私が梅の木を剪定する目的。
来年の梅の実の収穫を、イベント的に開催して分け合いたい。
梅の花の季節に、花見をしながらお茶を飲んだりバーベキューをしたりしたい。
梅の木に人や社会との関わりを助けてもらう感じにしていきたい。
梅の実が、できれば立派な実になれば嬉しい。
その梅の実を使って、誰かが梅干しをつけたり、梅酒や梅シロップを作ったり、そんなことができたらいいなー。
そんな楽しげな未来を想像しながら、その未来に必要な梅の木の剪定をする必要がある。
梅の木の剪定に適した季節は12月〜1月頃の寒い季節。らしい。
そう、今やるべき山仕事なのだ。
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