【授業レポート】Nocodeツール「Adalo」を使ったプロトタイピング
こんにちは、EMCでインターンを勤める武蔵野大学教育学部の藤田です! 今回は集中講義で行われた「プロトタイピングA」の授業についてご紹介します。
■「プロトタイピングA」とは
プロトタイプとは、実際の製品・サービス開発を始める前に、簡単な機能やデザインのみを実装したプロトタイプ(試作品)を作り、デザインや使い心地、工程などを検証することです。
「プロトタイピングA」の授業では、学生たちが考えたアイディアを元に、集中講義形式でアプリ開発などの実践的活動を行いました。
ノーコードのアプリ開発ツールを使用した授業ということで、今回はノーコード教育を広めるLikepay.devのイーゴリ・ヴォロシオフさんにお越しいただき、デモアプリの制作を行いました。
まず、8月6日から8日にかけて、アイディアをカタチにする方法を学び、9月22日に各自のアプリを発表しました。
■最終発表
最終発表では個性的な発表がたくさん誕生しました!
中でも、優秀作品に選ばれた2点をご紹介します。
徳島県が好きすぎて、徳島の町おこしを行う2年生の納田薫さんは、徳島県と高知県の県境を結ぶローカル線・阿佐海岸鉄道(通称:あさてつ)のファンが加入する会員サービスに着目しました。
乗車時に紙の会員証を提示すると特典がもらえるのですが、会員証をデジタル化すれば利用データを収集することができます。また、会員向けの案内は全て手紙で行われるのですが、これもデジタル化によって発送の手間を省けます。このように、デジタル化によって解決できる課題が多いと考え、「あさてつファンクラブオンライン会員証」を開発しました。
<納田さんのコメント>
業務の効率化や利用者を把握できるなど、学生でもノーコードで簡単に課題解決できることを知りました。今後は思いついたら、手軽に作ってみようとプログラミングへのハードルが下がりました。
チケット販売やSNSに飛ばせるリンクをはめ込んだり、アイコンを駆使してボタンの操作性にこだわり、鉄道ファンだからこそ欲しい要素を盛り込みました。
授業では、イーゴリさんが一人ひとりの思い描くアプリにするために、懇切丁寧にわからない箇所を教えて下さったので、大変心強かったです。
また、過去に海外での発熱した際に言語の壁があって病院に行けなかった経験を持つ2年生の近藤左貴さんは、在留外国人向けの医療アプリを作って、日本語の壁が原因で適切な医療を受けられない外国人の方をサポートする自動問診票アプリを発表しました。
<近藤さんのコメント>
たった2日間の授業でノーコードツールを使いこなしてアイデアを形にできたのは驚きでした。制作してプロトタイプをピッチに持っていくと、いい反応が得られたので強い武器を作ることができました! これからさらに開発を進めてローンチするつもりです!
■学生たちの感想
授業を経て、学生からは、
プログラミングやアプリを作ることは難しそうで、絶対にやりたくないと思っていたが、実際にやってみるとパズルのようでとても面白かった。
ノーコードであっても後ろにあるデータベースとの関係を考えながら作ることが必要であることがわかった。
などの感想があげられました。
非常に発見と学びのある科目でした!