ウォーキングで骨粗しょう症予防!? ~科学的エビデンスから解説~
今回は、ウォーキングと骨の健康について科学的にエビデンスをお話ししたいと思います。
骨粗しょう症は、骨密度が低下し骨が脆くなる病気で、高齢者に多く見られます。
日頃からの予防対策が重要視されています。
その対策のひとつとして、ウォーキングが効果的だと言われています。
実際に、多くの研究でウォーキングの骨粗しょう症予防効果が示されています。
例えば、米国スタンフォード大学の研究では、65歳以上のグループを対象に、1年間のウォーキングプログラムを実施しました。
その結果、ウォーキンググループの腰椎と大腿骨の骨密度が有意に増加したことが分かりました。
骨は、適度な負荷(ストレス)がかかることで刺激を受け、新しい骨が作られます。
ウォーキングの際の足への負荷は、丁度良い刺激となって骨形成を促すのです。
さらに、最近の研究では、ウォーキングによるホルモンの変化が骨代謝に影響を与えている可能性も指摘されています。
運動時に分泌される女性ホルモン「エストロゲン」が、骨吸収を抑制し骨形成を促進するためです。
このように、ウォーキングは科学的根拠から、骨粗しょう症の予防に非常に有効な運動だと言えるでしょう。
ウォーキングを習慣化して、いつまでも健康的な骨を維持することが重要ですね。