2021.07 良かった新譜
9枚、A→Z順、日付はリリース日です!
Berried Alive - The Mixgrape
(Album, 2021.07.09, Progressive Metalcore)
とにかくずっとギターから面白い音を出し続けたいという欲望が全編に渡って漲りまくっていて良い意味で笑える。ボーカルいらない、という意見も少なくないようですが、歌い上げず淡々とメロディーをなぞる歌唱は、主役である(?)ギターサウンドを邪魔せずアクセントになっていて良いと思います。
Donut Real Elephant - Wannabe
(Album, 2021.02.04, Indie Rock)
これ良すぎる...。現行邦オルタナ/インディーの至宝・ベランダに通ずる、親しみやすくも美しいギターロック(ベランダと比較するともっとインディー寄りでルーズな雰囲気ですね)。#7「Alright」の"聴き慣れたメロディーに感動はないけれど/懐かしい悲しさを確かめられるなら/何度も何度も/繰り返すよ"というフレーズが素晴らしい。人が音楽を聴く意味を、さらりと歌い上げてしまう尊さ。どこかART-SCHOOLっぽい#8「Paranoid」もお気に入りです。
Feverchild - Feverchild
(EP, 2021.06.14, Emo)
これ良すぎる…。タイムスリップ系90's Emo。
Sunny Day Real Estate・Christie Front Driveらの影響を、00~10年代のフィルターを全く通さず2021年にそのまま形にしてしまった奇跡の一枚。温度低めながら一歩一歩踏みしめるように進むどっしりとしたビート、不協和音を絡めたアルペジオ、気だるくも内に秘めた葛藤を感じさせる歌唱、いかにもなアートワークまで、とにかく全てが「まさに」な、完璧EP。
Flames of Betrayal - The Rain Reeks of Heaven
(Album, 2021.07.23, Metalcore)
間違いないEdge-Metal影響下のメタルコアリフの応酬、かつブラックメタルっぽく聴こえるポイントもあり(#4「Shards & Skin」に顕著)。かなりカッコいい!ウェルメイドなアルバム。
fromjoy - it lingers
(Album, 2021.07.16, Mathcore)
ワーミー効かせたフレーズとアトモスフィリックな展開含むクロスオーバー感が特徴的なマスコア=Veinを彷彿とさせるスタイルですが、瞬間最大風速的にはVeinを超えるテンションも。今後も期待できそうなバンドです。
No Home / Ghost Chant - No Home Ghost Chant Split
(Split, 2021.07.16, Melodic Hardcore)
シアトル / ニューヨークのMelodic Hardcoreによるスプリット。2バンドの音楽性はかなり近く、ファスト&アグレッシブで、メロディアスなコードと涙腺直接攻撃型の単音フレーズで突き進むCounterparts直系サウンド(+近年のThe Ghost Insideっぽいフィールも)。叙情ハードコアというジャンルが中々拡張しないのは、Couterpartsがあまりにも完成された公式を提示してしまったからなんじゃないかと本気で思う。し、完成されすぎているから、Counterpartsに類似したバンドが何組出てきても不思議と楽しめてしまう(こんなんなんぼあっても...です)。ほぼCounterparts の賞賛になってしまいましたが、2組とも素晴らしいです。
Set Fire to the Sky - Volume 1: The Tormented
(Single, 2021.07.02, Metalcore)
曰く"bringing back our roots from which we grew. "、つまり00年代メタルコア〜デスコアのリバイバルを命題に掲げるカリフォルニアの5人組。As Blood Runs Blackリスペクトな疾走リフ&落としはベタながらも滾りますね。
WILLOW - lately I feel EVERYTHING
(Album, 2021.07.16)
Travis Barker参加のポップパンク直系曲が素晴らしいのはもちろんだけど、そのストレートな良さを引き立ててるその他の(ギターが鳴りつつも)アンカテゴライザブルな楽曲群も良。
揺らぎ - For you,Adroit it but soft
(Album, 2021.06.30, Shoegaze~Dream Pop / Post-Rock)