7/21 中野劇団 「楽屋ちゃん」
7/21(金) 19:30
紹介により当日制作の手伝いに行った中野劇団さんの「楽屋ちゃん」を見させていただいた。観劇三昧でいくつか見させていただいたが、生で見るのは初めて。空気は終始、和やかだった。
ある劇団の公演中の楽屋。9人もの役者がそれぞれの衣装を身にまとい、楽屋を出たり入ったりする。個性の強いものが集まれば事件の一つや二つや三つや、も起こるわけで、猫の死体がどうちゃら、演技が下手くそやらなんやら、劇団を辞めるやらどうするやら、キスしちゃったやら。割とこっち側(観客側)にしてはどうでもいいことだったりするのだけれど、それが楽屋で繰り広げられてるっていうから面白い。裏って表があってこそ、なところがあるから。それに普段見ることが出来ないから、っていうのもあるんだろうな。
途中、「この楽屋裏を公演したらいいのに」みたいなセリフがあって、あ〜確かに、それは面白いわ。と勝手に思っていた。そしたら後半、暗転してしばしの休憩の後、セットが逆になっていて(暗転の際の仕込みの音にさえ笑っていた)、戸惑った。どうやら今まで見ていたのは表、つまり舞台だったとのこと。なんちゅうことや。そこからはもう頭をフル回転させながら、ついでに(ついでに?)所々で笑いつつも。花束隠してはったシーンだけもう一度見たい。そこは完全に足の小指を打った谷屋さんしか見てなかった。たしかになんで急に!?とは思ったけど。そういう伏線も全部全部かっさらっていかれた感じが爽快だった。あとは個人的に三井さんがえりかと最終幸せになってくれるならなんでもいっかなな感じもする。
終始、家でテレビを見ている感覚だった。空気感がどことなく和やかで、やはり客席に大人の方々が多いからだろうか。落ち着いた雰囲気だった。でも笑ってて。大人の人が笑ってて。会社員の人とかスーツ姿の人とかいたけどたぶんその人たちも笑ってて。なんかそれがこそばゆくて、でもなんか、良いなあって思った。大人の方も演劇見に来るし(あたりまえだけど)、笑うんだなあ(それもあたりまえだけど)、って思った。
やっぱり大阪はコメディーだよなあって思うのは偏見だろうか。次公演?が吉本新喜劇の方と、と聞いたけれど、うん、やっぱり大阪には笑いがあってほしい。必ずって訳じゃないけれど、あると、安心する。だから2時間もあっという間だったんだろうなあ。なんか、あ、来る、ここ来るな、ああっきたー!!!!笑う、みたいな。ああ、いいもん見たな。役者の方々も、スタッフの方々も、やさしかった。ありがとうございます。
(追記)大人になると笑顔は減る、みたいなCMを見たことがあるけどほんとうにそんな気がするから、私は大人になっても中野劇団を見て笑っていたいなと思う。次観る時は親も一緒に連れてこようかな。一緒に笑おうって、連れてきたい。