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当事者目線で語る、就労移行支援の選び方

職場をメンタル退職し、就労移行支援に通い始めて1ヶ月。
当初私がどう事業所を選んだのか?

うつの急性期に事業所を選ぶことはないですが
どんな時も決断には大きなエネルギーがいります。

私はいくつもリサーチをして、4社体験利用したのですが
利用後にかなり消耗しました。。
その時得た知見を共有したくnoteを書いています。
この経験が誰かの決断の補助線の一つになれば幸いです。


(1)就労移行支援事業所とは

<< 1は読み飛ばしてもOKです。 >>
うつになって思い知ったのですが、ダウンしている時に
文章眺めるのって本当に辛いですよね。
一番下に良さげな動画を2つ載せたので
読むのが億劫な方はそれだけ見ておけば大丈夫です。↓↓↓
以下サイトでもうまくまとまっています。(^^)

こちらは利用時に私が知ったことです。
※自分で調べた&経験した範囲の情報です。ご理解ください。

  • 利用費用
    申請時に住民税を払っていたら有料、いなかったら無料。
    退職後は前年給与から課税されているので有料。
    契約途中で非課税になっても期間中(1年間)は料金変更なし。

  • 申請の仕方
    役所の障害福祉課で説明を受け、診断書か障害者手帳を準備する。
    就労移行支援とは別に、相談支援事業所で計画案を作ってもらい役所に提出。
    福祉課で認定調査という面談を受ければ障害福祉サービス受給者証が届く。

  • 休職中の場合
    休職中は就労移行支援の利用は不可。
    医療機関や障害者職業センターが運営するリワークは利用可能。
    リワークプログラムを設置する就労移行支援で、会社や医療機関、自治体が認めれば利用可能。

  •  就労移行支援がやらないこと
    - 就職の斡旋
    :就活サポートはあり。求人情報を提供する事業所も。
    - 給与:なし。
    - その他:利用中のアルバイトは不可(お金を稼げる=就職可能、支援不要)


(2)事業所をどう選ぶか?

ここからは事業所選びへの個人的な意見です。

  • アクセス
    電車移動に不安がありターミナル駅を使わずに行ける所を探しました。交通費や通所時間を考えると近場がいいです。

  • プログラム内容と事業所の強み
    多くの事業所は①生活改善や心身の安定、②就労に必要なスキルを身につける訓練があります。その他、専門領域に特化してたり、大手の事業所だと求人が多いなどそれぞれ特徴があります。
    説明会や体験利用で強みを知っておきたいですね。

  • 就労・定着の実績
    全国展開をしている事業所だと就職率や定着率(継続して勤務できている割合)は変わらないようです。小さな事業所は確認した方がいいです。
    就職率は高くても就職数が少ない、就労準備不足ですぐに辞めてしまうパターンも…。

  • 事業所の雰囲気
    キリッと職場みたいな雰囲気、和気あいあいとした雰囲気、障害の範囲が幅広くて様々な人がいる事業所など。
    空気感は大事です。直感を信じて自分に合った事業所を選びましょう。

  • 各種サービス/補助
    食事提供や交通費補助、資格取得補助のある事業所もあります。
    栄養管理された食事があると身体的にも経済的にも安心。

  • 利用者数
    だいたい20人くらいでしょうか。
    多すぎるのがしんどい方もいると思います。

  • 利用回数
    最初は週に数日、午前or午後から始められるといいですね。
    在宅でリモート訓練ができる事業所も。

  • 暫定支給(体験入所)
    お試し入所期間があります。
    事業所によっては受給者証が発行されるまで利用できない場合も。
    人気だと空きが出るまで待つこともあるそうです。

  • 支援員との相性
    安心して支援員を頼れそうか見定めてください。短時間で相性を見るのは難しいですが、いくつか事業所を回れば違いはわかります。話がしやすいとか何となく安らぐとか、感覚でOK。
    利用して一番疲弊しなかった事業所という軸でもいいです。

  • 心理職スタッフの常駐
    私は気分障害とPTSDがあり、心理職の有無が気になりました。
    精神保健福祉士以外に臨床心理士等がいるとトラウマに配慮のあるケアが受けられるかもしれません。
    心理士がいなくても、配慮説明できれば対応してもらえるかと。
    最初は支援員の方にも警戒してしまうかもしれませんが、ゆっくり事業所に慣れて、お互いに適切な距離感を育めるといいですね。

  • 定着支援
    就労移行支援
    では就職後半年は支援員が相談、職場と橋渡しをしてくれます。
    就労定着支援事業所では就職後3年間同様の支援があります。
    両方兼ね備えている事業所もあります。就職半年後に移行支援から定着支援に引き継ぐこともできるそうです。

(3)自分の軸を持つこと

事業所はたくさんあるので、通う目的をハッキリさせると良いです。
再就職と継続的な就労という大きな目標はありますが
具体的に学びたいことや入所後のざっくりとした理想像があると
判断がスムーズになるかと。
今分からなくても体験中に支援員さんとの面談で具体化できると思います。

それでも人間ですから、悩みはつきもの。
私は退職後メンタルが落ち着いた状態で事業所を選びましたが
職種を変えるために専門職に特化した事業所を探していました。
その時、心身安定を重視する事業所と専門職の事業所で気持ちが揺らぎました。
心身安定も専門性も両方大事。
そう思うと決断ができず、体調を崩して判断が1ヶ月遅れました。
でもその期間で情報を咀嚼して、本当にどうしたいか考えることができました。

これから事業所を探す方はどうか焦らないでください。
体と相談しながら、利用に興味が出てきた頃がベストなタイミングです。
人と比較するものではありません。
どんなに準備をしても必ず悩みは失敗はあります。
主治医によく相談して検討して下さい。

以上、長文読んでくださりありがとうございました。
こちらは分かりやすくギュッとまとまった解説動画です。
しんどい方はこちらをどうぞ。



障害者手帳については別記事が。よければこちらも!

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