
サンホラに人生狂わされて14年経ったのでドイツで聖地巡礼した③
ゲッティンゲン(Göttingen)→アイゼナハ(Eisenach)
朝5時頃に起床。
ごそごそ身支度をしていると、昨晩の乗務員さんが朝ごはんを持ってきてくれました。

筆者は外側パリッと中はもっちりなドイツ語圏のパンの大ファンなので、とても嬉しい。
オーストリア鉄道が運営しているので、ジャムやバターはオーストリア産でした。
右下のコーヒー用のクリームもKaffeobersとオーストリアドイツ語ですね。(ドイツだとKaffesahne)
途中駅では遅延がありましたが、遅れを取り戻して6時過ぎにゲッティンゲン(Göttingen)へ到着。さようならNightjet!


冬のドイツでは朝6時代は深夜のように真っ暗。そのうえこの日は霧が濃く、視界が悪かったです。天気が良ければ早朝のゲッティンゲンを散策しようかと思ったのですが、素直に乗り換えてこの日の目的地であるアイゼナハを目指します。
6:46 Eschwege(エッシュヴェーゲ)行きのローカル線に乗車


エッシュヴェーゲでべーブラ(Bebra)行きの列車に乗り換え。

べーブラでアイゼナハ(Eisenach)行きに再度乗り換え。ここはちょっとしたターミナル駅みたいですね。

乗り換え時間が10分しかなかったのですが、ここまでの列車は全て定刻通り来てくれたのでスムーズに乗り継ぎができました。
正直、近年のドイツ鉄道はネットで散々な言われようなので、列車の遅延だけがこの旅程の一番の不安要素でした…
列車に揺られること約30分、旧東西ドイツ国境を越え、ついにテューリンゲン州に入ります!!
この旅の本来の目的であるサンホラの『イド森』『Märchen』の舞台はテューリンゲンの森です。作中でキーとなる女性キャラクターが「テューリンゲンの魔女」として火刑にあうなど、サンホラのオタク達にとってはバイエルンよりもハンブルクよりも認知度がある地名、それがテューリンゲンなのです(?)。
9割の日本人にとっては全く馴染みのない地域だと思うのでWikipedia貼っておきますね。

アイゼナハ(Eisenach)
ゲッティンゲンを発って2時間、8:40にアイゼナハに到着。

相変わらずめっちゃ霧が出ていますが、この日のうちにヴァルトブルク城観光に行ってしまいましょう。
荷物をホテルに預けたいので、旧市街を抜けてホテルに向かいます。

流石にお腹が空いてきたので宿の隣のカフェで間食をすることにしました。


Quarkschnittenと紅茶をいただきました。Quarkというのはサワークリームやヨーグルトにも近いさわやかな食感のドイツのチーズです。このケーキはQuarkの中にみかんの果肉が入っていました。
甘すぎず爽やかな風味でとても美味しかったです!基本的にドイツ語圏のケーキは何食べてもおいしい。大きいから軽めの食事にもなるし。
腹ごしらえを済ませたら荷物をホテルに預けて、ヴァルトブルク城へ向かいます。
ヴァルトブルク城(Wartburg)
ヴァルトブルク城は世界文化遺産に登録されている中世の古城で、サンホラのオタク的には絶対に外せないスポットです。
この城はテューリンゲン伯ルードヴィング家のルートヴィヒ跳躍候が建てたと言われています。このルードヴィング家は史実ではある時期に途絶えてしまうのですが、『イド森』の作中にはルードヴィング家の末裔とされる人物が登場します。キャラクターゆかりの城なのです。中世に断絶したこともありルードヴィング家ゆかりの場所はほとんどないので、ほぼ唯一の聖地といえると思います。
また、『イド森』『Märchen』の重要人物としてエリーザベトというキャラクターがいます。このキャラクターには何人かのモデルがいると考えられるのですが、そのうちの1人が聖エリーザベト(エリーザベト・フォン・テューリンゲン)です。ヴァルトブルク城は聖エリーザベトが嫁いできた城でもあります。
加えて、『Märchen』に収録の『黒き女将の宿』という曲には宗教改革のシーンがあります。宗教改革の先導者ルターが聖書の翻訳を行ったのがヴァルトブルク城なのです。
ほかにも語れることはいろいろあるのですが、とにかくこの城は聖地巡礼的に外せない場所なんです…!!!!
オタク語りはこの辺にして、本筋に戻ります。
ヴァルトブルク城へはアイゼナハ中央駅の隣にあるバスターミナルから3番のバスに乗ります。


バス停の案内はないので念の為Google mapで現在地を確認しながら乗ります。
一度ヴァルトブルク方面を通り過ぎて方向転換してから山を登ります。
ヴァルトブルクのバス停を降りたら、看板に従って城の入り口まで歩きます。


城の入り口までの道はきれいに整備されていますが、かなりの斜面を登ります。スニーカー必須です。


15分ほど歩いてお城の入り口に到着。
おお…!!!


The 中世の古城!ドラクエの城!!
この佇まいだけで自然とテンションが上がります!
ちょっと長くなったので続きます。
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