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海外大学院を修了したらどうするか?

いつも読んでいただきありがとうございます。
今回はTwitter(ちがう”X”だ。)のDMでリクエストをもらい、
「海外大学院を修了した先の進路」について現時点で考えていることを書きたいと思います。

これまでに「大学院に進学した経緯」「不動産開発学を専攻した経緯」は書かせてもらったので、もしよろしければ下の記事も参照ください


考えられる選択肢

過去の記事を読んでいただいた方は僕の進路や物事の決め方をご存じかと思います。
端的に言うと「可能な限りの選択肢を想定する」です。
そこで、まずは現時点で考えられる修士課程修了後の主な選択肢を列挙してみたいと思います。

  1. 博士課程への進学

  2. 就職

  3. 修士課程の継続

主な選択肢は以上の3つです。
この選択それぞれを詳しくみていきたいと思います。

博士課程への進学

博士課程に進みたいという気持ちは3つの選択肢の中でも特に強いです。
理由としては、博士号を取れるのは修士号を取った人だけであると考えると(世の中には学士だけでも取れる場合もありますが、より一般的には。)、僕の場合、修士号を取る理由が「博士号を取れる選択肢を残すため」というものだからです。
また、一個人として、何かを教えることがすごい好き、かつ1つのことに熱中したいという思いが強いので、大学教員として人生を歩むという選択が魅力的だからです。

この選択をする場合、さらに選択肢は細かく分けられます。

  1. シドニー工科大(現在の在籍大学院)でPhDを取得する

  2. 他のオーストラリアの大学院でPhDを取得する

  3. アメリカの大学院でPhDを取得する

  4. イギリスの大学院でPhDを取得する

  5. 日本の大学院でPhDを取得する

もっと国を拡げれば選択肢は増やせますが、PhDを取る際に考慮すべきことは、「大学ランキング」なのでQSランキングの上位を占める大学院がある国ということでオーストラリア・アメリカ・イギリスを選択しました。
「大学ランキング」にこだわる理由は、PhD取得後に関係します。
いわゆる「よい大学」には研究実績が豊富な教授陣がそろっています。
そして往々にして、彼らは世界中の一流研究者とのネットワークを持っています。
つまり、「よい大学」でPhDが取れれば、「よい教授」に指導してもらえるだけでなく、「よい大学」に雇ってもらえる可能性が高くなるのです。
例えるならば、就活で「よい大学」の学生が「よい企業」に入りやすいという感じでしょうか(もちろん「よい大学」の学生個人の能力が高いから「よい企業」に入れるのは大学名は関係ないとも言えますが。)。

ちなみに、日本の選択肢が入っている理由は金銭面にあります。
外国のPhD(博士課程以外も)にかかる費用は奨学金を考慮しないと年間で400万円程度かかることが一般的です(低く抑えられる場合もあります)。
特に世界ランキング上位の大学院は桁違いの学費を要求されます。
しかし、日本の大学院(上位は東京大学・京都大学・東京工業大学(名前変わった?))の場合であれば、生活費を多めに見積もっても半分程度で済みます。
日本の大学(国立)のいいところは授業料が安く、いい大学に行けるということでしょう。(シドニーに来てまざまざと感じます。)。

博士課程へ進学する場合の選択理由とオプションはザっとこんな感じです。

就職

あまり真剣に考えていなかったのですが、もし博士課程に進学しないとなるとこの道がメインになるため、最近やっと重い腰をあげました。

就職を選ぶ場合のオプションは2つです。

  1. 日本に帰国して就職

  2. シドニーにて就職

はっきり言って、2番目の選択肢を選ぶ可能性は低いです。
なぜなら、僕の修士課程は1年半が標準年限であり、オーストラリアの卒業生ビザ(課程修了後にもらえる通常5年間のビザ)は2年以上のコースを修了することが求められています。
そのため、僕は卒業生ビザを取得することができす、仮に現地で就職する場合は初めから就職先にビジネスビザを発行してもらうことになるのです。
新卒のスキルがあるかもわからない外国人にビジネスビザを発行しようという企業は稀でしょう。
したがって、就職するという選択肢はほぼ1つ目に絞られます。

日本での就職となると、次に選ぶべきは就職先(応募先)企業の選出になります。
いろいろと考慮すべきことがあり、ここから話始めると終わらなくなりそうなので、簡単に。
考え始めの現時点では、どの企業がいいとかっていう希望はあまりありません。
どちらかというと、自分が学んだことを活かせる業界院卒であることを評価してくれる企業(院卒と学部卒の初任給に大きく差をつけている企業)を選びたいと思っています。
院進するのにコストがかかっていないわけではないので、そのコストを回収する1つの手段として「給料事情」が挙げられると考えています。
浅はかな考えかもしれませんが、社会に出たこともない学生が自分に何があっていて何の価値が提供できるかは、はっきり言って使えない物差しを持っているようなものだと思います。
もちろん、使えない物差しだと分かっていてもそれを考えることに意味があるから就活で聞かれるんでしょう。

まぁ、就職を選ぶ場合の基準はこんな感じでしょう。

修士課程の継続

何これって思われるかもしれません。
そしてこの選択をする場合、「就職」のオプション②が選べることになります。

授業が始まって、課題の量ややるべきことは多いですが、そこまで苦しくないと感じていました。
そこで、学部の時と同じように、「早期修了」できるかを大学に問い合わせました。
結果は上限単位の関係で「だめ」って言われましたが、やる気があるなら、「Dual Masters」ならどうかと提案されました。
「Dual Masters」とは文字通り、修士号を2つ取得する制度で、僕の大学院の場合、2年で2つ取ることが可能です。
つまり、僕の元々のコースでは1年半かけて1つの修士号を取得できるので、残りの半年でもう1つ取得していいよ、というものです(正確には1年で1つずつ)。
2年間のコースに変わるため、必然的に卒業生ビザの対象になるので、コース修了後の選択肢を増やすことになります。

この場合のデメリットは、「半年分の学費と生活費がかかる」&「就職もしくは博士課程進学までの期間が半年延びる」というものでしょうか。
金銭的な問題は博士課程に行くと考えれば微々たるものなので大きな問題ではありませんが、時間効率を重要視する僕の基準では2つ目のデメリットはよく考える必要があります。
もちろん、たった半年じゃないかと言われることは予想ができます。

逆に、この選択を取る場合のメリットは「学歴が華やかになる」「現地就職の可能性が生まれる(就職できない&日本で働く場合は無意味)」「博士課程に進学する場合の英語試験が免除される」「博士課程までの準備期間が延びるため論文の本数を増やすことができる」といったところでしょう。

パッと見て、メリットの方が映えてます。
ただ、メリットの方は実現可能性によるところが大きい一方で、デメリットは全て100%で発生するものなので、確率も考慮して決める必要がありそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もちろん、修了後放浪するというのもなくはないですが、あまりにもぶっ飛んでいる選択のため除外してあります。

博士課程に進学したいという思いが強いことから、就職のセクションが割と薄いなと気づかされました。
就活をするにあたって、何を考える必要があるのか情報収集したいと思います。

選択肢を考えるときは、必要があるので、まだまだ選択肢の深堀があまいですね。

では今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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