『SEE MORE GLASS』 / Galileo Galilei

 こんにちは。もとぽんです。

 今日は少し息抜きに好きなCDを紹介していきますよ。勉強をさぼったわけでは…ないですよ…。

 …。気を取り直して、今日の一枚は…!


 もう夏も終わり…というところであえて夏のアルバムを。Galileo Galileiというバンドの『SEE MORE GLASS』というミニアルバムです。

 Galileo Galileiは北海道の稚内という北海道の北の端っこの出身のバンドです。僕も北海道出身ということで受験勉強そっちのけで札幌まで自転車で200キロくらい移動して見に行ったり、今の大学に入ってからも何度もライブを見に行ったりめちゃくちゃ小さい会場のアコースティックライブを見に行ったりサインをしてもらったり…と追いかけまわしていました。

 しかし、2016年に最後のアルバム『Sea and The Darkness』を発表して、活動を終了してしまいました。もちろん最後の武道館ライブはちゃんと授業をサボって見に行きました。


 活動終了自体は悲しかったんですけど、最後が神アルバム+武道館ライブ+ベスト盤で終了という漫画みたいなかっこいい終わり方だったので「君たちそんな綺麗に終わるバンドだったの…?ていうか武道館が死ぬほど似合わないよ…地味にライブハウスツアーあと3周くらいしようよ…」って思いながら高速バスで帰った記憶があります。

 話が逸れました。アルバムの話を。

 Wikipedia見てみたら発売は2014年10月1日でした。日付的にはそこまで夏じゃないじゃん…。って思うじゃないですか。聴いてみてください。めっちゃ夏なんですよ。

 多分アルバムのタイトルだったり曲名はサリンジャーの作品の「バナナフィッシュにうってつけの日(A Perfect Day for Bananafish)」から来てるのでしょう…。雑に話の中身を書くと、シーモア・グラースという人がバナナフィッシュという魚を探して、なんやかんやしたあげくに最後に妻が眠っている前で銃で自殺する、みたいな話だった気がします(あんまり覚えてない)。僕はいまいち作品を理解できなかったのでそこにはあんまり触れないようにします。

 で、肝心の中身の曲はというと、「夏!フレッシュ!」って感じの曲が多いですあ、でもたまに街中を走りまわってる低音ドゥンドゥン!みたいな感じの夏!じゃないです。1人車で行き先も決めずにだらだら旅行するときに聴きたいようなアルバムです。車持ってないですけど。

 思えばGalileo Galileiってデビューしたときは若々しいギターロックが多いバンドだったんですけれど、段々と色んな音楽を取り込んでいき、取り込んだものを完全に自分の音楽に落とし込んでくれる稀有なバンドになっていきました。

 で、このアルバムはその色々な音楽を取り込んだ後にもう一度その原点のギターロックに戻ってきたような感じの作品です。全体的にギターとボーカルの音がぐぐーーーっと前に出てきてて、あっ、すごいここに夏がある!みたいなリアルさがあります。1曲目の『サニーデイハッピーエンド』や2曲目の『Mrs. Summer』なんかはもろそんな感じの曲です。

 それでいてもう「the 良曲」としか言えない『山賊と渡り鳥のうた』だったり『ブリキと銀とウォルナット』やら女性シンガーAimerとのコラボ曲の『バナナフィッシュの浜辺と黒い虹』が入ってたりと盛りだくさんです。この曲のGalileoバージョンはベストに収録されています。

 個人的なベストトラックは最後の曲、『親愛なるきみへ』です…が、悲しいことに紹介しようにもPVみたいのがないのです。下のtrailerの2つ目2:40~からほんの少しだけ聴けますので気になったら是非CDで聴いてみてください。曲の後半の盛り上がりは必聴です。たぶん。


 最後にこれはラジオでの話になるんですが、このミニアルバム制作段階から活動終了の話が出ていたことやこれを最後の作品にしようとしていたことが語られていたので、本当に集大成にするつもりだったのかな…と思いながら聴くとまたなんだか胸に来るものがありますね。うっ…またライブで見たい…。

 


 今日はこんな感じで。


p.s.

 つい先日発表された、元Galileo Galileiのソロプロジェクト、warbearが死ぬほど楽しみです。わくわく。

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