おかげさまで4周年。感謝を込めて。“上場“を通しても変わらない想いと決意。
久々にnoteを書きます。
私はフォースタートアップス株式会社でヒューマンキャピタリストをしています。
2020年9月1日に、フォースタートアップスは4周年を迎えることができました。
4周年を迎えられたのは、懇意にしてくださる皆さまの御陰です。このnoteでも感謝を申し上げます。
私が入社したのは2018年1月だったので、2年8ヶ月前です。当時は30名ほどの組織で、今は80名ほどになりました。
当時はネットジンザイバンクという社名でした。社長の志水が「ビジョンを社名にする」と決めて、フォースタートアップスに社名を変更しました。
フォースタートアップスは、カタカナで書くと気付きにくいかもしれませんが、アルファベットでは”for Startups”と書きます。意味は、「すべてはスタートアップスのために」。
私たちがスタートアップスと呼ぶのは、”『進化の中心』にいることを選択する挑戦者達”です。
そう、大きな変化が起こらない静的な環境ではなく、”敢えて進化の中心にいることを選択する、挑戦する人たち”のことです。
スタートアップ企業の方々はもちろん、ベンチャーキャピタルやコーポレートベンチャーキャピタルの方々、大企業のイノベーションを担当する方々、政府でイノベーションやテクノロジーの成長に関わる方々など、幅広い方々を意味しています。
そのような挑戦者の方々を支援するのが私たちfor Startupsの仕事です。
事業は多角化していますが、最も大きな事業はヒューマンキャピタリストが集まるタレントエージェンシーであり、優秀な方々を挑戦者とお引き合わせし、挑戦者の事業成長を促進することです。
なぜ挑戦者を応援するか?
それは弊社の全員が説明できることで、一言でいうと【このままでは将来の日本経済が厳しいから何かしなきゃ】。
その”何か”とは、国内需要だけでなく外需を喚起して外貨を稼ぐ民間企業を増やしていくこと、としました。日本の実質GDPの成長率はほぼ横ばいで、マーケットサイズを拡大しようとすると外需を獲得しなければいけないと考えた為です。
外需を獲得できるポテンシャルが比較的高く、急成長するポテンシャルも比較的高いスタートアップの成長を支援することで、将来の日本経済が少しでも長く豊かさをキープ出来るようにしたいと考えて活動しています。
以下の記事(何十回と読みました)から、
平成元年には世界の時価総額企業ランキングTop50のうち、32社が日本企業でした。
しかし、平成31年には同じTop50に日本企業は1社しかランクインしていません。
相対的に見て、日本の天井が下がり、総合的な経済力も下がってきました。
ランキング上位を見ると、アップル、マイクロソフト、アマゾンというテクノロジー企業が増えました。
日本ではテクノロジーを活用してイノベーションを起こす企業が生まれてこなかったのでしょうか?
私はそんなことはないと思います。
きっとイノベーションを起こそうとした挑戦者はいたはず・・ですが、米国や中国と比べると、”協力者 = エコシステム"が小さかったのだと思います。
日本では、スタートアップに対して”リスクが高い”というネガティブな印象が先に来るような社会認知のほうが大きいように思います。これは失敗をNGとする文化的側面も影響していると思います。
一方で、米国や中国では早々にイノベーションを起こす挑戦者を支援することで生み出されるベネフィットに気付き、経営リソース(ヒト・モノ・カネ・情報)を提供する協力者が民からも官からも集ったために、急成長したのではないかと考えています。
そうして成功事例が早いサイクルで多数生まれてくることで、認知も広がり、更に協力者が増え、エコシステムが拡大し、経営リソースが集まりやすくなることで、更に事業の成長速度が加速する、と。
※スタートアップ界隈には詳しい方が多いと思いますので教えてください。
日本のスタートアップエコシステムの成長は遅れをとりましたが、ここ数年かなりの速度で急成長しています。
テクノロジー領域に投資される金額規模も、ここ数年は毎年、数百億円規模で拡大してきました。今年は新型コロナの影響で縮小するかと予測されましたが、2019年上半期と比べて、2020年上半期は171億円増加した結果になりました。
>6ヶ月間の資金調達金額合計で比較したところ、2019年は合計3,188億円、2020年は合計3,359億円となっており、新型コロナウイルスの影響を受けた2020年のほうが資金調達金額合計では多くなっていることがわかった。
私たちがパートナーとしてお仕事をさせていただいている方々は、例えば「10億円調達できた!でも、今の20人ではアクセルが踏めない、事業を急成長させられないんだよ!」と仰る方々であり、私たちはその方々のパートナーとして、調達した資金にレバレッジをかけて成長させられるような、背中を預けられるような方に出会えるようにご縁をつくります。
ヒト対ヒトなので、スキル経験のような機能的要件だけでなく、考え方や価値観が合致するかどうか、また「この人と一緒に人生を賭けて挑戦したい」「何が何でもこの事業を成長させるんだ」と覚悟と使命感を持てるか、が非常に重要です。
その為、ヒューマンキャピタリストの行うご縁づくり(ご支援)は本当に難しいことです。もっと言うと、簡単には本当の意味でのヒューマンキャピタリストにはなれないと思います。
私が入社した時、前職の1万人以上社員がいたメガベンチャーから、30人ほどのチームだった現職に来て、自分の力の小ささを痛感しました。
それまでに外資系企業・コンサルティング企業・メガベンチャーで培ったスキルは直接的には生きないと頭では分かっていましたが、こんなにも生きないとは!と実感しました(苦笑)。
ここでは書きませんが、過去の経験を含めて大企業からスタートアップへ転職することについて、こちらに書いています:
上場関連では、
入社した2018年から上場準備に入っていましたが、上場に向けての組織と事業の変化は、それはもうダイナミックで、今だから言えますが直前の一年は「息を止めて事業を成長させる」期間でした。
アクセラレーション本部も共にマーケットに対峙して戦い、テックラボ(弊社の開発部)も各種システムやサービスを急ピッチで開発してくれ、コーポレートでは上場に向けた準備を急ピッチかつ精密に整えてくれました。
何より社外のパートナーの皆様の協力やサポートが心強かったです。
そうこうして、大嵐のような怒涛の準備期間から、ようやく晴れ間が見えてきた時に新型コロナの流行があり、”コロナ禍の上場社長”として志水が取り上げられるという珍しい経験もしました。
志水が様々なメディア様に取材いただいたことで、社員は上場した感をリモートながらも味わえました。
上場はゴールではなく、成長過程の一イベントなので、ここから更に襟を正して、パートナーの皆様と株主の皆様の期待に応えられるよう、挑戦し成長していきます。
いろいろと挑戦しているのですが、直近では、経団連に入会させていただいたり、CIC Tokyoに参画させていただいたり、NEDO公募「スタートアップ向け経営人材支援事業の 取り組み状況に関する調査事業」の委託予定先として採択いただいたりしました。
私たちは、今 投資が集まっているテクノロジースタートアップが、5年後、10年後に大きく成長していき、大きな時価総額をつけたり、社会課題を解決したり、業界をアップデートしたり、素晴らしい価値を提供すると信じています。
そして、そのような企業が成長していくことで、将来の日本経済を少しでも盛り上げていくことに貢献したいと思っています。
子供たちや孫たちの世代のために、良い未来を創りたいと想います。
多くの皆様のおかげで4周年を迎えられました。
しかし、まだ4周年。
10周年には、もっともっと貢献した実績を残します!