スタートアップを選ぶキャリアについて②【for Startups!】
こんにちは!for Startups, Inc.清水です。
先日に続いて、よくいただくご質問への回答の第二弾です。
あくまで個人的意見ですが、少しでもスタートアップについて知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
【よくいただくご質問②】
次のキャリアをどう選ぶか悩みます。経験と実績を豊富に積めるところに行ってから、ベンチャーに行くものだと思っていました。キャリアの選択に正しい順番はありますか?
ふむふむ。
結論から言うと、キャリア選択の順番に”これが正しい!”という正解はなく、現時点で行う将来のための選択を、「正しかった」選択にできるのは自分しかいないと考えています。
”実績と経験を豊富に積めるところ”については、
どの企業においても経験や実績は意思を持って積むものであり、そう簡単に高い実績は得られません。
高い実績や経験を積むために、以下3点が重要だと考えます。
■どれだけ本気でコトに向き合い突き進めるか
┗事業やクライアント課題を自分ごと化し、無我夢中でやりきる経験を持つことは自信にも繋がり、自分のポテンシャルの天井を一段も二段も上に引き上げます。
■影響を与える覚悟を持てるか
┗”ベンチャー=裁量が持てる”という認識を持っている方は多いですが、裁量は何もせずには降りてきません。ベンチャーでは、あちこちに機会は転がっていたり、突然機会が降ってきたりすることがあります。その機会をしっかりと掴み、実績を残すことで、自分の影響力が増大することに繋がります。これには覚悟が必要です。
■上記のような努力を途切れさせないモチベーションの根源を見つけられるか
┗挑戦していると失敗も成功も多く起こります。何度失敗しても裏切られても起き上がれるかどうかは、”成し遂げたいこと”が、その失敗や成功の先に見えているかどうかだと考えます。
┗”成し遂げたいこと”は、この後のミッションやビジョンの話に繋がります。
会社のミッションやビジョンに強く共感でき、それが【自分のモチベーションの根源】になるかどうか、を重視してください。
会社のミッションとビジョンが自分ゴトになっている会社(チーム)は強いです。
上記の3点に該当する人たちが集まり、推進力が1+1=2以上になるイメージです。
視点を転換しますが、個人の方が”行きたいかどうか”、という目線を企業視点に切り替えると”採用力(来たいと思ってもらえる)”になります。
以下記事でもリリースさせていただきましたが、20年前に比べると、スタートアップの待遇面も飛躍的に良くなって来ているため、待遇面での差別化以上に”MVV(Mission, Vision, Value)とカルチャー”が採用力に差をつけると言われています。
「最近、経団連の会長からも『終身雇用の存続は難しい』と声明が発表されている通り、企業で働く人材の流動性はますますなめらかになっています。そんなとき、企業側は給料や福利厚生などの面で、魅力をアピールしていますよね。各企業では、どのように人材を集め採用しているのか伺ってみたいです」
「今の時代に限定すると、スタートアップにおいてもミッションやバリューをしっかりと発信できる企業が採用にも成功している印象があります。そもそも、スタートアップ自体、昔は条件面で厳しいとされていましたが、現在は給料面も福利厚生も一様に整っていますからね。企業の存在意義や創業者のビジョンが差別化ポイントになっているのだと思います。企業内にカルチャーが浸透している企業の方が採用にも苦労していないかなと」
今、日本の労働市場は大きな転換期を迎えています。
最近では”副業解禁”する企業や、”早期退職”を募る企業も増えてきました。
「大企業に就職して終身雇用される」というキャリアのみが成功例ではなく、
デジタルが浸透してきたことによってキャリアが多様化されていると思います。
一例を挙げると、ITプラットフォーム上でライバーやタレントとして活躍している方もいれば、スタートアップ創業期から参画され上場企業に成長する過程で貢献された後、連続起業家やエンジェル投資家として活躍されていたりもします。
今まであまり聞いたことがなかったキャリアで成功している方が増えてきたと思います。
改めて、
キャリアの選択に正しい順番はなく(正解は1つではなく)、
自分が行う選択を正しいものにできるかは自分にかかっています。
正しいものにするために、自分が本気で向き合えるコト、(組織で働く前提であれば)その中で影響を与える覚悟を持ち、同じゴールを共有できるチームを見つけることが重要になります。