賽目🎲

批評よりも愛を語りたい。マチカネフクキタルと日本語が好きな物書きです。

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    よまいごと。基本的に普段と口調が変わります。

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    感動した曲の歌詞解釈をまとめました。

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    感動した作品への愛を語ります。

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人生のバイブル『ゴーゴー幽霊船』の歌詞を徹底的に語る

⚠注意事項⚠ 本記事は、作詞作曲に携わる方々の想いを突き止めることを目的としません。 言葉の解釈をメインに、作品の魅力を共有することを目指しています。 今回解釈する歌は、米津玄師さんの『ゴーゴー幽霊船』。 難解ながら聴き心地の良い歌詞と中毒性のある曲調で、リリースから10年以上経った現在も愛されている名曲です。 さて、まずはタイトルに軽く触れます。 『ゴーゴー幽霊船』という題通り、歌詞の中には「幽霊」が出てきます。この「幽霊」の捉え方によって、ストーリー解釈に大きな違い

    • 【第五回原石祭】参加した感想と素晴らしかった動画について語る【日記】

      ニコニコ動画投稿祭のひとつ、合法少女 アルカ・フェニコ様(@alcafenico)様主催の『第五回原石祭』に参加させていただきました。 参加資格はニコニコのフォロワー数が1,000人未満であること。 自分は動画とチャンネルを作っては消し作っては消し、試行錯誤を重ねてようやく最近投稿が継続している初心者でフォロワーは40人でした。 面白そうなのでいざ参加! 参加した感想結論としてはこの投稿祭、最高でした。 投稿祭の中では埋もれやすいと聞いていましたが、おそらく選好員の方以外

      • 究極に「普通」な鬱漫画『ちーちゃんはちょっと足りない』を語る

        鬱漫画、好きですか。 私は大好きです。 というわけで今回語るのは、阿部共実さんの 『ちーちゃんはちょっと足りない』を語ります。 鬱漫画といえば胸糞展開、グロ描写、理不尽な暴力など、凄惨な表現が多いものですが、この作品にそういった描写はほぼありません。 おそらくどこかに存在するであろう学校生活を描いたものです。 それでもファンから根強い人気と支持を受ける本作。 私が読んだ上で感じた魅力を語りたいと思います。 サムネイル引用:『ちーちゃんはちょっと足りない』(阿部共実|秋

        • 【歌詞考察】無個性なずんだもんを愛せますか?|『のだ』(大漠波新)を徹底解釈

          ⚠注意事項⚠ 本記事は、作詞作曲に携わる方々の想いを突き止めることを目的としません。 言葉の解釈をメインに、作品の魅力を共有することを目指しています。 今回解釈・考察する歌は、大漠波新さんの『のだ』。 非常に固い韻を踏んだ歌詞と「ずんだもんに捧げる歌」をテーマにしたことで話題となったボカロ曲です。 「ずんだもん」とは、東北大震災の復興を目的に、東北応援キャラクターとして生まれたずんだ餅(枝豆)の妖精。また、VOICEVOXという合成音声ソフトに収録されたキャラクターの1人

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        人生のバイブル『ゴーゴー幽霊船』の歌詞を徹底的に語る

        • 【第五回原石祭】参加した感想と素晴らしかった動画について語る【日記】

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          2年前くらいからウマ娘を追わなくなった理由【日記】

          6年ほど前、ウマ娘のアニメ1期が放送されてからというもの、自分はウマ娘の熱烈なファンになりました。 当時の狂気的な熱意や愛情を知っている方からしたら、急にウマ娘に触れなくなったことを疑問に思っているかもしれません。実際、何度か心配の声を頂くことがありました。 その度に上手く返答できないことを心苦しく思っていたので、一度書き留めておきます。 これはTwitterの一部フォロワーさん向けであり、多くのウマ娘ファンに向けたものではありません。それでも良ければお進みください。 離

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          「違和感を感じる」は文法的に問題がないという話【日記】

          時々、インターネットを徘徊していて思うことがある。 皆、意外と日本語の使い方に厳しい。 日本語の使い方を誤った人に対し、鬼の首を取ったように非難している光景をよく見かける。 ただ、そのわりに。そのわりには…… 殆どの人が日本語の文法を履修していない。 「〇〇は日本語として間違っている」という一例は知っていても、体系的かつ網羅的に文法を理解している人は圧倒的に少ないと感じる。 自分は仕事柄、ライターに日本語の文法を教えることがある。しかし、物書きのプロを志す人たちですら、

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          欲はかくも美しい『チェンソーマン11巻』を語る

          言わずと知れたジャンプの大人気漫画。 B級感を醸し出すハチャメチャ展開によるカタルシスや、現代の若者に寄り添った身近なテーマ性などによって人気を博しています。 自分は正直ニワカも良いところなのですが、めちゃくちゃ好きなシーンをひとつだけ語らせてください。 それは11巻の中盤。岸辺に匿われたデンジが、勝手に独白を始める場面です。 このシーン、自分は涙を禁じえませんでした。 デンジがこれまで何を抱えて生きてきたのか、この台詞に全て詰まっているような気がしたからです。 デン

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          厄介で意味不明なゲーム嗜好【日記】

          ※駄目人間注意 ゲームには大きく分けて「ストーリー」と「アクション」の要素があると思う。 ゲーム側で勝手に進行する「ストーリー」と、プレイヤーが自由に操作できる「アクション」の要素だ。 どうやら自分は、「ストーリー」と「アクション」を同時に楽しめないらしい。 「ストーリーが読みたい」という脳になったら一切のアクションを受け付けないし、「アクションがしたい」と思ったら一切のストーリーを受け付けない。 厄介すぎる上に意味不明な嗜好である。 それにハッキリと気付いたのが、つい

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          全てを読み手に委ねられる『蒼い時』を語る

          サブカルファンから根強い支持を受ける、エドワード・ゴーリーという絵本作家をご存知ですか。 例に漏れず自分も大ファンで、その中でも特に好きなのが『蒼い時』という作品。 この作品は、2匹の犬が(旅をしながら?)会話をするだけの物語。 その問答はどこか哲学的で掴みどころがなく、一見して訳のわからないやり取りが続きます。 自分はこれを詩集と捉えて楽しんでおり、何度も何度も読み返しています。 ちなみに「蒼い時」とは、日本で言う黄昏時のこと。 感傷や物思いに耽りやすい時間帯でもありま

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          「いいね稼ぎ」の概念が理解できない話【日記】

          SNSにおいて「いいね稼ぎ」という言葉がある。 私はこれが昔から理解できない。理解できないのは「稼ぐ」の部分だ。 「稼ぐ」というのは当然、対象物を得ることで何かしらのメリットがある場合に使われる。「お金稼ぎ」という言葉が存在するのは、「殆どの人にとってお金を得ることがプラスになる」という前提のもとに成立している。 万人にとって集めることに価値を見出だせないものに「稼ぐ」という表現は似つかわしくない。「ダンゴムシ稼ぎ」という言葉を使うのはダンゴムシ収集家だけのはずだ。 そう考

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          憧れていた『檸檬』の聖地を歩く【日記】

          ということで京都府京都市中京区。 大阪くんだりまで足を運ぶ用事があったので、兼ねてから焦がれていた『檸檬』の聖地に寄ることにした。 まずは何と言っても『丸善』の京都本店。作中の主人公がかつて好きだった場所、かつ忌々しく思っていた場所でもある。 丸善としても『檸檬』には強い想い入れがあるようで、特設コーナーやコラボ商品なんかも設けているとのこと。それを知った時から、いつかは訪れたいと心に留めていた。 ちなみに、京都の丸善は2005年に1度閉店し、そこから10年後に移転と復活

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          コメディ兼純文学『バーナード嬢曰く。』を語る

          本をなるべく読まずに楽して読書家に見られたい女子高「バーナード嬢」こと「町田さわこ」と、SF大好きな読書オタク「神林しおり」の2人を中心に織りなされるコメディ漫画。 主人公(?)町田さわこは、元来読書家とは縁遠い存在で、活字の本を読むのは苦手。しかし「読書家はカッコイイ」というイメージを持ち、なんとかして読書家に見られようと穿った方向性の努力を重ねてきました。 しかし、そんな読書を馬鹿にしたような姿勢が気に入らない筋金入りの読書家、神林しおりが町田さわこに殴りかかるところか

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          リハビリでnoteを始めてみる【日記】

          あけましておめでとうございます。賽目です。 2024年は「noteの開始と継続」を目標にしたいと思います。 自分は都内某所でWebライターとして働いています。5年ほど前、どうしてもライターになりたくて転職活動をし、どうにか今の会社でライターになることが出来ました。 しかしながら今、自分はほとんど記事を書いていません。 小さい会社ということもあって、経験が積まれてくると自然と立場が上がり、運営や管理に携わるようになるのが主な理由です。 つまるところ、書けるようになるほど書か

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