"COPY BOY" ぼくのクローンは小学生⑭【倒れた僕】
ワケあって、大学生の僕はクローンと暮らしている。ヤツは小学2年生。8歳の子どもだ。
顔は、幼い頃の僕と全く同じ。ジャンケンすると決着がつかない。
なんで、こんなことになったのか。よかったら、そのワケを聞いてほしい。
(※第1話へ)
<夏、第14話>
僕は救急車で運ばれた。
それは、チビと公園の砂場で遊んだ日のことだった。
砂場に足を踏み入れるのは久しぶり。久しく忘れていた沈む感覚は、ふわふわ雲の上を歩いているよう。炎天下でも、砂に手を差し込むとひんやり気持ち良い。