他人と比べる人間の習性は、自分を幸せから遠ざけてしまう。
不妊治療をしている人のSNSを度々目にする。
そこには「人の妊娠を喜べない」「人の子どもを見たくもない」という発言がちらほら。
私はそれを見て正直、「他人なんて関係ないのに、そこまで気にするのか、、、」って思ってた。
だけど最近、その気持ちが少しだけ分かった。
私はディズニーが大好きで、毎年でもディズニーランドやシーに行きたいと思っている。
子どもも喜ぶし、たくさん連れて行って思い出を作ってあげたいと思っている。
でも夫がディズニーを嫌いで、全く乗り気じゃないし、一人で子ども達を連れて行くのは無理で。
このご時世だからしばらく行けないのは当たり前だから気にしてなかったのが、最近になって「ディズニー行ってきた」みたいな投稿が増えてきて、目に入るのも嫌になってしまった。
私は行きたくて仕方ないのに行けなくて、この人達は行けて楽しめてるんだって。
どうせ私は行けないのに、他人の楽しそうな様子なんか見たくもないって。
その時、不妊治療中の人達に自分がシンクロした。
「あ、これか」って思った。
もちろん、「子どもができないこと」と「ディズニーに行けないこと」は事の重大さが全然違うから比べ物にならないけど、何となく気持ちが分かった気がする。
人は当事者にならないと、人の気持ちや痛みを理解することはできない。
本当の苦しみは本人にしか分からない。
だけど少しだけ近づいて、少しだけその気持ちを理解できたら、共感できたら、世界が違って見えるのかな。
だからピアサポート※って意味があるんだよね。
※同じような立場の人による支え合いのこと。
私が大学院でピアサポートについて研究した話しはまた今度。
見たくないものは見なくて良いし、何より自分のことを大切に、自分の身の回りにある幸せに気づいていけたらなと思う。